オーストラリアの絵本作家、ショーン・タンさんの原画や、制作の背景などを垣間見ることのできる作品展です。
西武新宿線で、東京都杉並区にあるちひろ美術館へ行ってきました。
最寄り駅の上井草駅で出迎えてくれるガンダムの像。
参院選を控えたこの日はなんと、ガンダムまで公共の仕事をさせられていました。なんだか世知辛さを感じてしまいますね。彼のバイト代は、サンライズに振り込まれるんでしょうか?
ちひろ美術館までは、駅から10分くらい歩きます。
会場にたどり着いたら、入り口でお金を払いましょう。
渡されるチケットはもう使わないから、カバンごとコインロッカーに預けちゃってOK。私はどこへいってもなるべく身軽になってから観る派です。
さて、ちひろ美術館には展示室が4つあって、そのうち2つには岩崎ちひろさんの作品が展示されています。
ショーン・タンさんの展示は、上下に分かれた2つの会場で見ることが出来ました。
なお展示室内は撮影禁止だったので、画像では施設内の雰囲気だけお伝えしております。
2階の会場では、最新作『内なる町から来た話』の原画である大きな油彩画や、代表作『アライバル』の制作背景などが紹介されていました。
油彩画は、完成品としての絵本からは想像できないくらいの大きさで、絵の具の立体感や筆使いなどが感じられてすごい迫力でした。
一方、鉛筆によるスケッチのような絵で描かれていた「アライバル」の原画は、そう大きくはないのですけれど。制作途中のラフ画やイメージ画などがたくさん紹介されていました。
初期段階、中期段階のそれぞれの段階においても、切り貼りしたモザイク画のようなイメージ図から始まり、映画のキャプチャー画像、自らをモデルにして撮影した大量の資料写真など、地道で膨大な作業を繰り返されたことが伺える貴重な展示で、めちゃくちゃ印象深かったです。
絵本に描く絵やページの最終的な構成を決めるために、ダミーの本を2~3回作ったそうですよ、すごいね???
ちひろ美術館にはカフェがあって、カフェにはテラス席があります。この日は雨が降り出したけど、テラス席にもガラスの屋根があるからぜんぜん濡れなかった。ただちょっと蒸し暑いね、この時期は。
1階の展示室では、ショーン・タンのアトリエを模したブースや、『遠い町から来た話』『エリック』などの原画やラフが置いてありました。『夏のルール』も、かわいくて不穏で味わいがあって、すごくよかったです。
ショーン・タンさんのことは、本屋さんで見かけたことがあるくらいであんまり知らないまま来ましたけど。今回の展示を見て回って、すっかり気に入っちゃいました。
この『ショーン・タンの世界展』は、東京では、2019年の5/11~7/28の日程で開催中。
そのあと9月~10月には京都へ巡回するそうです。
詳しくは公式サイトをみてくださいませ。
会場に行けない方にはなんと、公式図録が書籍流通しています。
これはめちゃくちゃオススメですよ!
もちろん絵本もね。
この記事を書いたのは、なかよし