#たのしいね

ボードゲーム作家2人が、日頃の楽しかったことばかりを書いておくので、何かの参考にしていただければ幸いです。ボードゲームの話題は「#ボードゲームたのしいね」に書きます。

【ミュージアム】ミュシャとミュシャインスパイア『みんなのミュシャ展』東京渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム【90点】

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東京渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中!

『みんなのミュシャ展』を観てきました。

 

 どんな展示?

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ミュシャの活動、主に商業面での代表的な作品を紹介しながら、それらが同世代や後世の音楽やコミックなどのポップカルチャー、そして日本の作家に与えた影響などを振り返っていく展示でした。

ミュシャからマンガへ、というサブタイトルですが、マンガ感はあんまりわからなかったかなあ。

どちらかというとアートからポップカルチャー、サブカルチャーへって感じ。

 

会場の様子!

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平日の昼間にいったのですが、会場そこそこ混んでいて、特に前半のミュシャの作品のあたりはなかなか観るのが大変でした。キャプションもあまりみれないと思うので、せっかく行くなら音声ガイド借りておくのがおすすめです。

だいたい全体の3分の2ほどがミュシャの作品だったでしょうか。一部には撮影可能なエリアもありました。

かの有名なサラ・ベルナールのポスターも現物がいくつか展示されていて、間近で観ることが出来ました。

完成された商業作品だけでなく、ミュシャが残した資料写真やスケッチのような習作もありました。あんなべらぼうに絵がうまいミュシャも、資料写真を用意してがんがん練習していたんだなあ。

ミュシャの作品の展示が終わる後半からは少しみやすかったです。グレイトフル・デッドのレコードジャケットとか、アイアンマンが表紙のアメコミとか置いてありました。

最後のエリアには、ミュシャに憧れたという日本の著名なイラストレーターや漫画家が数名紹介されていて、それぞれに数点ずつ展示があったのでこれは豪華なんじゃないかと思いました。

 

感想など!

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私はこのビスケットの絵が好きですね。ミュシャの絵の中でも色鮮やかな部類。

ところで淡い色使いに特徴…なんて言われますけど、あれって画材の褪色だったりしませんかね??

当時はもっと鮮やかだったんじゃないかな、そうでもないのかな。

展示の後半は、ほぼミュシャの模写のような日本の雑誌の拍子や挿絵があったり、完全にパロディまたはオマージュのような海外のポスター、レコードジャケット、そしてアメコミなどが紹介されていました。

それらは分量としては3分の1以下だったと思うんですけど、そちらこそ今回の展示のメインだと思っていたのでやはり面白かったです。特にレコードジャケットのコーナーは壁いっぱいに並んでてそこだけでかなりよかった。

展示作品は、ザ・ミュシャって感じの商業的に最も精力的だった広告系のものがほとんどでした。ちょっと前に上野でみた「スラブ叙事詩」の印象が強過ぎて、この展示はやや小規模に感じてしまいましたね。けっしてそんなことないんでしょうけど。

分量的にはメインではないとはいえ、やはりミュシャの作品だけでなく、ミュシャの与えた影響を観るエキシビジョンだと思って観に行くのがよいのだろうと思いました。

 

音声ガイド!

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ナビゲーターには俳優の千葉雄大さん、解説ナレーターに声優の中村千絵さんを据えた音声ガイド。千葉雄大さんがミュシャになりきってくれたりします。

ミュシャについてすでにある程度知識があることもあって、やや物足りなく感じましたが、当時の印刷技法について教えてくれたり、制作当時の背景が紹介されるのはやはり面白いですね。

なにより、イラストレーターの天野喜孝さんの肉声でミュシャの話が聞けるっていうんだから実質無料なのでぜひ。

他にも、漫画家の松苗あけみさんのインタビューや、イメージソングを提供している音楽ユニット、GLIM SPANKYの松尾レミさんの声も聞くことが出来ます。

それにしても、スメタナのモルダウはミュシャのBGMとして使われ過ぎでは?って思う(笑)

 

ミュージアムショップ!

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レジめちゃ混んでた!ので買い物するのは気合が必要です。

ミュシャのポストカードがたくさんあったし、ミュシャの箱にはいったカステラとか、トートバッグとかTシャツがあった。ペコちゃんの缶のお菓子はちょっと欲しかったですね。

その他のイラストレーターのグッズもポストカードくらいはあったかなあ。

レコードジャケットのグッズはみかけなかった気がします。

会場図録だけでなく、ミュシャの画集やムック本もたくさんありましたね。

みんなのミュシャ展のミュージアムショップは会場内ですけど、会場外の常設ショップでもミュシャ特集が行われていました。

そちらも忘れずにチェックするとよいでしょう。

 

 

 

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この記事を書いたのは、なかよし