#たのしいね

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【映画】『エンジェル、見えない恋人』21世紀の透明人間ムービーは、設定からして天才だと思いました

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このポスター、めちゃんこ素敵じゃないですか?

ポスターの写真だけで観てきました。

 

フランス映画って意識して観ることほとんどないけど、今回は知らずに観に行って、映画始まってから、あ、これフランス語だ?って思った。

ポスターよく観たらフランス語っぽい原題書いてありますね。

私、本編を観るまではポスターあんまよく観ないからな…。

 

本作、ちょっとでも興味湧いたら、ポスタービジュアル以外の情報を知らずに観たほうがびっくりできてきっと楽しいから、この先読まないでとっとと映画本編を観ちゃうのがおすすめです。

あとこれは注意ていうほどじゃないんですけど、本編にはおっぱいのシーンとかがぽろぽろあって、フランス~って感じでした。

 

どんな映画?

奇術師の彼氏が、舞台上で失踪したことで、心を止んでしまったルイーズ。

彼女が病院で生んだ子、エンジェルは、なんと姿が見えない透明の姿で生まれた。

エンジェルは、母親以外にはその存在を認められずに育つが、やがて病院の外で、初めての「友だち」、マドレーヌと出会う…。

 

公式予告編▼

www.youtube.com

ネタバレに配慮した映画の感想とか私的解説とか

もうさ、主人公が生まれついての透明人間っていうところで、すでにちょっと惹きがありますよね?

姿が見えないキャラクターのお話って、最近でもなくはないと思うけど。あんまり主役級ではやらないし、サブキャラの、科学の力とか実験の事故とか魔法とかだもんね。ケビン・ベーコンとかね。

ナチュラルボーンインビジブルって私は初めて観たと思います。これでアイデアワンポイント!

そしたらさ、赤ちゃんで登場するからさ、おっぱい飲むシーンとかやるんですよ。透明な赤ちゃんがおっぱいを吸う。

泣いたりするのにどうやって他の人に知られずに大きくなったんかな?って思うけどまあわかんない。そのへんは映画の趣旨じゃない。

とにかくそういった透明人間の誕生とあたりまえの成長を描くところ、アイデアツーポイント!

そしてさ、恋をする!

母親以外の誰からも、存在を認められていないで過ごしてきたエンジェルと誰が恋に落ちるのか?

盲目の女の子!!アイデアスリーポイント!!!

もーハットトリック?ですわ。スリーポイントシュート?わかんないけど。

なんかもう、設定だけで打ちひしがれました。

エンジェルは、姿が見えない恋人だし、相手の女の子、マドレーヌは目が見えない恋人なんだね。たしかに見えない恋人だわ~、邦題~~~~~!!!!!

目が見えないから、透明人間も、普通の人も、同じように存在するんだよね。やばいね。すごい。そうだわ。いわれてみればそうだわ。気づかなかったわ。すごいね。

でさ、かくれんぼするのよ、2人で。

マドレーヌはぜんぜん上手に隠れられないんだけど、エンジェルはなんとなーく見つけられない振りしてあげるし。

エンジェルは隠れなくたって誰からも見つからないはずなんだけど、マドレーヌからは見つかっちゃうの。匂いがするんだっていうの。泣いちゃう。

そんなマドレーヌが、視力を取り戻す手術を受けに、家を出ていく。

一方、エンジェルのお母さん、ルイーズの容態は、日に日に悪くなって行く。

ルイーズは、自分が亡くなったら、エンジェルは誰からも存在を知られずに生きていくのかと心配をしながら過ごしてる。

マドレーヌは、視力を取り戻すのか。エンジェルの元に戻ってきてくれるのか。

もしも何不自由なく、目が見えるようになってしまったら、ふたりの関係はどうなってしまうのか。

愛のゆくえどころか、存在の危機!!

投げっぱなしにせず、ちゃんと本編で描き切ってくれてる感じも、好感が持てました。

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ネタバレ配慮なし感想(本題)

奇術師のイリュージョンのシーンで始まって、奇術師のイリュージョンのシーンで終わるのとか、そういう映画大好き!!

始まって、終わったな、っていう感じがするのよね。

もちろんそのスタートからゴールへの流れは上手でなければいけないけど。この映画はそういうところもとってもスムーズだった。

透明人間と盲目の少女の恋っていう、その設定だけで完全に勝利してると思うのに、上手に作ってあるんだから、いうことなしですわ。良い映画。

それに、私が勝手にフランス映画らしいなと思ってる要素の、なんだかむやみにフェティッシュなシーンもたくさんあって、フランス的満足度も高いのではないでしょうか?

 

映画の中では、ルイーズ、エンジェル、マドレーヌ以外の人物の存在が、ほとんど感じられないんですよね。

時折、画面に写って入るんだけれども。看護婦さんとか。「見えているのに存在しない人物」みたいになってる構造が、面白いですよね。「見えないけど存在してる主人公」との対比になってた。

あとは物理現象とか、エンジェルったら寒いときもすっぽんぽんなのかな、とか。そういう細かい設定みたいなところが、本編でほとんど問題にされてないところも、潔いと言うか。

リアルとファンタジーの境界がすごく曖昧だよなあと思いました。不思議な味がする。そういうところも、私が思うフランス映画感かも知れない。偏見です。

エンジェルが持ってるものは浮いてみえる、みたいなことにすぐ見慣れちゃって、なんとも思わなくなってくる。

食事中のスプーンが浮くところとか、エンジェルが食べたら食べ物が消えちゃうところとか、かなり説明的だったしし、世界観として大事そうなシーンだったんですけど。

「エンジェル」って呼ばれてるから、天使でしょ?お母さんですら存在を疑ってるのかな、とかおもうけどさ。物が浮くし。やっぱ物理的に実在してるんですよねって思える重要な描写ですよね。

とはいえ、エンジェルったらそんなに積極的にものを持たなかったですよね。まず服を着てなさそうなんだもん。

スプーンとか、チョーク、あとは毛布、枕、石。香水のボトル?

そして紙と、ペンか。

あとは、葉っぱを手で払ったりするくらいですかね。水に落ちた時はどうなってたのかよくわかんなかった。ばしゃーんっていう飛沫はあがってたね。

あ、そういうえばマドレーヌも浮かせてたな~2回くらい。

あれもうん、よかった。よかった?おもしろかった。

 

物が浮いてる描写で象徴的なのは、やっぱりポスターにもなってる、赤い傘が浮いてるところ。

あれはすごくいいシーンだったな~。

 

でさ、ほとんど最後の方、赤ちゃん浮いてるの。あれは最高でしたよね。一瞬なんだけどさ。グッと来た。

 

久しぶりに観たフランス映画でしたけど、なかなかよかったです。

なんかこう、世界観とか雰囲気で苦手意識なくはなかったけど。これは大丈夫だった。

あんまり広く公開してない映画だと思いますけど、タイミングがあったら観てみてね!

 

公式サイトへのリンク▼

angel-mienai.com

 

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映画たのしいね、なかよし☺