さっそく観てましたので感想を書きます。
原題"I Kill Giants"のポスターむちゃんこかっこいい!それに対して邦題と日本語版のポスターどうなっちゃってんの?という、ミニシアター系にありがちな話題ですこし私のツイッターを賑わせた作品。そういうことは観て決める派こと私。
でもさ、観てみたらさ、個人的にはいつものあれなんかどうでもいーから、この映画ったら誰かしかるべき人がしかるべき界隈に届けてくれよザ・ムービーじゃん!!と思ったので、そのことも少し書きたい。
どんな映画?
バーバラちゃんは小学生。巨人の脅威から街を守っている。
罠を張り巡らし、余念なく情報を集め、巨人が街を侵略するのを防いでいるのだ。他の誰もが気づかぬうちに。
彼女は優秀な戦士であり、その任務には油断なく励んでいるけれども、どうしたって避けられないことはある。
巨人と対峙する日が、少しずつ迫っていた…。
いやー。。。
私、ほんとわかんないんですよ。
広報の方がどういう方針でこの映画を宣伝したいのか…わかってればそれに従ってあらすじとか設定とか話すんですけど。
でも決めかねるのも分かる!!
だってこの映画はそういう映画!!!
なのでさしあたり、ネタバレにならなさそうな感じにまとめました。
とりあえず先入観なしで編を観て語れるのがよいと思うので、いつもだったらこのへんに貼る予告編も、この記事では貼りません!
予告観たい人は公式サイトからどうぞ▼
ネタバレに配慮した感想
はじめからおわりまで、寂しげだけどずっと美しい映画です。そしてときどき力強い。
冒険はありますが、明るく楽しいトーンではありません。
万人におすすめしやすい作品ではないですけど、もし気になったら自分で観るしかないよね。だって気になったんでしょう?って感じです。
共感性羞恥に敏感な人は、入念に心の準備をしておくのがよいかも。途中は多少目をそらしたりしてもいいから、とうにかがんばって最後まで観て!
以下ネタバレ注意。
ネタバレに配慮しない感想とか解説:TRPG、ミニチュアゲーム、LARP
私はボードゲームをすこしやる系、まあまあオタク趣味の人なんですよ。
でもさ、そういうインドア系の趣味っていうのは、あんまり映画みたいな表舞台に登場しませんよね。絵的に地味だからかなあ?
扱われること自体がレアだと思ってるからさ、そういう要素がちょっとでもスクリーンに映ると過剰に反応しちゃうところがある。
もはやボードゲームに限らずな関連領域、アナログゲーム、非電源ゲーム全般でね。
で、本作『バーバラと心の巨人』を、そういった趣味人の視点から観ていたら、なんだかそわそわそわそわするんです。
ちょっと聞いていって下さい!
バーバラと心の巨人と、TRPG
まずは冒頭の夕食前のシーン、バーバラちゃんたらひとりでTRPG遊んでるんですわ。
唐突!!
TRPGっていうのは、お話しながら遊ぶロールプレイゲームのこと。会話のなかで行うアクションの成否なんかをサイコロで決めたりする。
で、バーバラちゃんは、お兄ちゃんへの関わり方をダイス振って決めるの。ころりん!停電の攻撃を回避できなかったということで、一方的にコンセントを引っこ抜く!
ななな、なんだそれ!!
もし本編に、バーバラがお姉ちゃんと一緒にそういうゲームするシーンがあったら、界隈のざわつき半端なかったんじゃないですかね。残念ながらないんですけど。
バーバラと心の巨人と、ミニチュアゲーム
次に、これは中盤の終わりとか終盤になってからのシーンなんですが、バーバラちゃん、どうやらミニチュアゲームも嗜むみたいなんですね。
ミニチュアゲームっていうのは、ルールブックと、それに対応しているミニチュアがたくさんあって、すきなミニチュアを集めてチームを編成して、組み立てて色をぬって持ち寄って遊ぶというホビーです。
で、この映画の中でバーバラちゃんは、ミニチュアゲームのお店にどうやら顔パスで出入りしてる!!
いつどんな何が行われたらそうなるの???まあこまけえこたあいいんだ、次がもっとすげえんだ。
バーバラと心の巨人と、LARP
最後に紹介したい見どころはLARP。本作をLARPムービーとしてみるとき、バーバラちゃんは映画全編をかけてすごい規模ですごい期間のLARPやってるんですよ。
LARPっていうのは、ライブアクションロールプレイの略称。すごく簡単にいうなら明言されたルールのあるごっこ遊びです。世界観を設定して、ルールや目的を定めて、それを共有した中で楽しむ、そういうジャンルのホビーです。
TRPGやボードゲームと異なるのは、LARPはほんとに体を動かしながらやるということ。剣士なら剣を持ってチャンバラするし、魔法使いなら呪文を唱える。施設を借り切ったり、海外だと街のお祭りみたいな規模でイベントやったりするみたい。
これ放題が『バーバラと心の巨人』っていう明らかに原題とは違うニュアンスを含んでいるし、そこにLARPっていっちゃったら、未見の人が映画観ないで、分かった気になっちゃうかも知れないんですけど!
たぶん!分かってない!分かってないはずだから、とりあえず本編観てきて。
エンターテインメントやフィクションが人生に与えるパワーについて
今年はさ、『レディプレイヤー1』『ブリグズビーベア』『500ページの夢の束』みたいに、オタクがオタク趣味に救われるような作品、ほんと豊作ですね。
ハリウッドでそういう企画が流行ってんのかな?それとも世代というかマーケティング的な好みなのかな。知らんけど。
具体的な古典作品じゃなく、行為とか世界観、創作行為だけで突っ走っているところが、他と比べて特徴的だけれども、本作『バーバラと心の巨人』も間違いなくその系譜にあると思います。
実際、最後まで観ても、言い切れないままなんですよね。
巨人は本当にいるのかいないのか。
そういうところでさ、バーバラを支えている周囲の人たちってさ、カレンやソフィア、モル先生といった映画の登場人物を筆頭に、映画を作った人たちも含まれるような気が、してるんだなあ。
その線で行くとやっぱ、本作にとって正解のポスターは、本国版のほうじゃないですかね?
巨人を殺す。
日本のやつは最初から設定でタイトルもコピーも書いてますもんね。映画の内容的には正直ではあるけど。
クリックで本国のオフィシャルサイトに飛ぶ▼
I Kill Giants のポスターみたいな映画、あったら観たいですよね??
作ってくれないかな~、観るよね~~~。
さしあたりこんなイメージに一番近い映画はこれなような気がする▼
エンジェル・ウォーズ…ていうか Sucker Punch…は、私の好きな映画のひとつです。
機会があったらそちらも観てね!
この記事を書いたのは、なかよし。