#たのしいね

楽しかったことばかりを書いておくので、何かの参考にしていただければ幸いです☺ 映画とかボードゲームとか。

ものすごい物量そして絵ぢから『生頼範義展』 上野の森美術館

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これはなに?

生頼範義(おうらいのりよし)さんの作品展。

東京、上野の森美術館で、2018年2月4日まで開催中です。

 

どんなもの?

生頼範義さんは日本の商業イラストレーター。

主に油絵の技法で商業イラストを3000点以上手がけ、映画ポスターや書籍の表紙やプラモデルのパッケージなどの仕事を行った。特にスターウォーズやゴジラの映画ポスター、月刊SFマガジンの表紙絵などが有名。2015年に79歳で逝去。

お名前に心当たりがもしなかったとしても、この方の作品はぜったい何度も目にしたことがあるはずです。そんな規模の、そんな物量の業績を感じる方。

今回の展示では250点以上の原画を展示。そして会場だけで聞くことのできる音声ガイドを務めるのは、のんさん。

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たのしいね!

ところどころ、写真を撮っていいスペースがあって。「どんどん撮ってくれ!拡散してくれ!#ohrai!」みたいな感じだったんだけど、ぜんぜん、収まらないのよ。絵が。会場が。写真に。ならない。

例えば入ってすぐのところにある、ブックタワーと呼ばれるこれ。

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生頼さんが手掛けた仕事が実物で置いてある。4面に本がびっしり敷いてあって、作品群の物量を見上げて視覚的に感じられるすごいやつ。実際、とても迫力があって素敵で、いわゆるSNS映えを確実に狙っていると思うのだけれども。

でもでも。この周囲には大判の映画ポスターがあって、他のエリアでは一冊一冊の文庫の表紙とか、本来は手を軽く広げたくらいの大きさのキャンバスに描かれた油絵が原画で観られて。

そりゃあタワーで観る物量だって確かにものすごいんだけど。

こうやってまとめられたものを撮ってみても、個別の作品ごとの熱量というか筆さばき、息遣いみたいな、エネルギー、なんだろう、とにかく写真に写ってない感じがしちゃうんですよ。この会場で、撮りたいものが、スマホの画面にぜんぜん入ってこない。すごい。

ひとつひとつの印刷物の原画がおっきな油絵、と思ったら、すごすぎて飽和しちゃう感じがある。これが宇宙だよ!と景色をみせられるより、ひとつひとつの星を眺めたほうが理解が追いつけるのかな、みたいな感じ。

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ブックタワーのまわりいくつかの映画ポスターは?

例えばこのビオランテ。

印刷物なんだけど、大きくじろじろ観られるから、すごいすごいすごいってなる。そして遠い記憶がうずく。いつかむかしどこかで、これと同じものを観たんだ…!

そういった明確な記憶のない既視感がばんばん起こります。私この人の作品いっぱい知ってるぞ…???ってなってくる。

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スターウォーズ国際版のポスター。すごいすごいすごいすごいすごいすごいよね。

インタビュー文が紹介されたパネルが会場ににあったんですけど「遠くのものを大きくすることで、かえって手前の小さく描いたものが際立つんだ」みたいなことを仰ってました。たしかにそう見える。

今ではそんなにめずらしくもない、個々に描かれたキャラクターや物の正しい大きさを考慮しないで集合させるこういった描き方、ここから広まったのかなあ、すごいなあ。遠近法の逆!!

そしてこの絵が、世界中の映画館で使われたんですって。

でもこの絵の原画は行方不明らしい。完成品に限りなく近いラフの原画が会場にあったけどそれは撮影できないエリアでしたけどすばらしかった。でかいし。すぐ観てきて。

同じ場所にファントム・メナスとか新たなる希望の絵もあるからさ。観てきて。ね。

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大判パネルが用意されたフォトスポット。立体化された作品なんかも展示があった。

このあたりにあった、点描の新聞用雑誌広告などは、モノクロなんだけれども、見ごたえあるものだった。黒一色とみせかけてちゃんとホワイト使ってたり、目的に合わせた柔軟な作風を感じた。

あとは熊本城のプラモデルの箱絵。2つの天守閣。みせたい。あとHOPEのばかでかい広告。みせたい。ウルトラマン。みせたい。でも写真不可。観てきて。

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後半の写真が撮れるエリアにあったのは、SFマガジンの表紙絵シリーズ。歴史上の女性を1号1人ずつ取り上げて独自の解釈で描いている。

まずさ、SFマガジンっていうのはA5版くらいのサイズなんだけどさ、原画はキャンバスに描かれた、でっかいやつなわけ。A0とかB0とかですかね、わかりませんけど。でかい。

で、この真中の描かれた女性、ブラディメアリーさん、お気づきでしょうか。

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お気づきでしょうか。

背後にあるのはガンダムの頭部。これは私の印象ではニューガンダムだとおもうんですけどね、ちがいますかね。

νガンダムが登場する『逆襲のシャア』の映画ポスターも手がけてらっしゃったんで、描かれた時期が近かったのか、このSFマガジンの号にそういう特集があったのかわかりませんけど。歴史上の人物を取り上げ自分なりのテーマで描くときに、そういった当時の素材をコラージュ的に取り入れたりするバイタリティっていうんですかね。なんかすごいなって思いました。

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これは会場入口の様子。音声ガイドを借りない人は、のんさんのガイダンスはここでしか聞けません。借りてね。パネルのない解説がたくさん聞けるから超オススメだよ。

 

いくらでも観ていられる気がする展示でした。

期間短いのでお早めに!

 

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上野の森美術館はいいところだけど、チケット売り場と入り口の間にコインロッカーと、展示会場内にトイレが、欲しいです。なかよし。