モマって知ってますか?
ニューヨーク近代美術館の
話ではありません
マインドオブマター
略してMoMa
精神力という邦題のついた
カードを組み込んだ
Magic: The Gatheringのデッキのことです
僕は中学生で、
この冬を迎えました
この頃、TRPG業界も
いわゆる冬の時代と言われてました
けれども片田舎にいる僕には
「へー!都会では冬なんか〜」くらいの
かるーい気持ちで過ごしてた
マジック少年まこと、モマに当たる
何回か地元のショップ大会に出てた頃
何人くらいいたのかなー
公民館の3階と2階だったから
合わせて30人くらいでしたかねー
いろんな顔ぶれの中ね
子ども4人でよく
大人に混じって
試合に出てたんです
それまでたしかに
世界的な有名プレイヤーの
デッキレシピをコピーしたデッキを
使う人にもよく当たってました
なにせ当時は
「デュエリスト」もあるし
「ぎゃざ」もある
そういう雑誌などでデッキレシピが
バンバン公開されてたんです
スリバーにあたったり
スライに当たったり
罠の橋で泣いたり
そんなある日
モマに当たったんです
はじめて食らったんです
あのモマを
モマの衝撃
相手の1ターン目
じゃんけんをして
相手が土地を置いた瞬間から
そこから5分間くらい??
ずっと
相手だけのターンで
気がついたら負けてました
なぜ???
なぜ負けた?
いま
ライフは満タン
わたしは1ターン目
なぜ負けた?
この時の衝撃は計り知れません
モマについて
簡単に説明すると
とんでもないマナを生み出して
そんな無限のマナを使って
対戦相手にカードを
大量に引かせるというデッキです
詳しくはwikiをみてください
モマかっこいい
マジックは実は
ライフがなくなって負ける以外にも
デッキがなくなることで
自分のターンにカードが引けなくても負けるんです
でもさ!
1ターン目にそんな荒技できないんですよ!
だいたいライフ減らす方が早いんです
だってライフは20
ライブラリーと呼ばれるデッキは60枚なんですよ
3倍あるんです
そんなの3分の1の労力で
ライフ削るでしょ
でもモマは違う
1ターン目で!
相手に何もさせずに勝つんです
かっこいいーーーー!!!!!
以降、コイントスやじゃんけんで負けた後に
島を置かれたら
投了する人が続出しました
その後、ソロプレイの美しさを放つモマは
禁止カードを6枚も生み出し
次第に収束していった
このモマを作った開発者は
社長室に呼び出されて
説教を受けたと聞く
これだけの輝きを放つデッキは
僕の記憶には他になく
そしてモマはモマでしか
破ることができなかった
感覚的には、
かなり長めに生き残った凶悪デッキで
長期間に渡って僕を苦しめ続けた
それでもこのデッキのことが
いまだに好きだと思う理由は
かっこよさにしびれた
あの美しさしかない
<この記事を書いたのは、まこと>