泣く子も黙るプーさんの映画が実写化で登場です。
予告編公開以降、そのぬいぐるみ然とした印象的なビジュアル、全体的にセピアがかった得も言われぬ色調、そして昨今話題のブラック労働へのアンチテーゼをゆるふわ気質で丸出しにしていくそのスタイルが話題でしたね。
さっそく観ました!
どんな映画?
この映画のプーさんは、ビジュアル面でアニメのプーさんとはそんなに同じではなさそうですが、世界観は共通しています。
ちなみにクマのプーさんは、ディズニーアニメの人気キャラクターのひとつ。プーは、はちみつが大好きで、それ以外のことはゆるふわに暮らしています。
プーをはじめとする100エーカーの森に暮らす動物たちと、人間の男の子、クリストファー・ロビンとの、絵本のようなの物語です。
100エーカーの森を去って、すっかり大人になったクリストファー・ロビンが、もしもプーたちと再会したら?
映画の初めにはちゃんと、プーさんの世界と映画の世界をつなぐようなパートがあるので、初めての方もおなじみの方も、スムーズにこの映画の世界に入っていけるのではないでしょうか。
日本版予告編はこちら▼
たのしいね!
ネタバレに配慮した感想
「何もしない」を楽しんでいた子どもの頃。
それが大人になると、そんなことはできなくなる!
21世紀のディズニーが選んで投げたボールがこれですよね。
ド直球!!
直球なので、身につまされるところ、そうはいうけどさ…みたいなところがいっぱいあります。
移入しやすいのはプー側じゃなくてクリストファー・ロビン側なんですよね。私も大人なんだなあって、しんみりもしちゃう。
もちろん安心して観られるファミリー映画ではあるんですが、そんなにわかりやすく楽しいことばかり散りばめられた作りにはなっていません。
実際に家族で観たら、子どもはそんなにはしゃがず、お父さんお母さんが、しっとり反省するような映画に仕上がっているんじゃないでしょうか。
ちょっと疲れたり迷ったりしてる気分のときに観たら、心を楽にするような言葉をかけてもらったような気持ちになれそうな映画です。
だから大人同士で観るのもオススメかも。
そして「見えたものを言うゲーム」とかやってみましょう。
ここからネタバレに配慮しない感想
・舞台は第二次世界大戦~その後のロンドン。そして画面に映るのは、ペペペペギーじゃないか!(ヘイリー・アトウェル)
・ペギー・カーターは、『キャプテン・アメリカ』に出てくる女性エージェント。時代も一致するしこれは…と私の中で勝手に盛り上がる。
・なお本作での役名は「イヴリン」であり、クリストファー・ロビンの妻。
・イヴリンは仕事よりも家庭をアピールできる現代的な考え方を持った女性。自分でも仕事をしている。
・そして車の運転ができる!
・イヴリンの運転のうまさが尋常じゃないと思ったので、覚えている限りのシーンを書く。
①ロンドンから別荘のあるハードフィールド村まで、娘を載せて自分の運転する車で移動する。これはまあふつう。運転できる女性が多くはない時代だとは思うけど、これはまあ普通。
②別荘から南にある駅まで車で追いかけるも、娘を乗せた列車の出発には間に合わず。これも普通、でもここからがすごい。
③娘を乗せた列車よりも早くロンドン駅に付き、車を降りてホームを探している。
④タクシーで会社に向かった娘(途中でトラックに乗り換えたとはいえ、まっすぐ向かっている)よりも早く会社に着き、夫と合流している。
⑤窓にぬいぐるみが張り付いても、ハンドル操作を誤らない胆力がある。
・①②はともかく、③④⑤は???
・これはもうイヴリン=エージェント・カーター説、信憑性があるのでは?
・そしたらたぶんあの車はスターク社の特注品だし。
・プーだけでなく、おなじみの仲間たちが勢揃いするのも良かったです。
・字幕のせいか、セリフ回しにはすこしクセがあるように感じたけど。イーヨーってあんな喋り方だっけ、とか。
・ピグレットはやっぱり最高にかわいい。赤いマフラーがすごくよかった。
・ことし先に公開された、『ピーター・ラビット』がまさかの人VSウサギの仁義なき戦いを描くアクション映画だったから、それとくらべれば刺激が少なすぎるようにも思ってしまったけど。
・本来はこれくらいのこういうのが、そういう作品ですよね。と思いました。
・『ピーターラビット』も『プーと大人になった僕』も、主人公たちの心象風景としてではなく、実在するピーターラビットやプーを描いている点では共通していおり、「この世界いったいどうなってんだ?」って映画の最初から最後まで真面目に考えちゃいました。
・別にどうなっててもいいんでしょうけど!
<この記事を書いたのは、なかよし>