#たのしいね

楽しかったことばかりを書いておくので、何かの参考にしていただければ幸いです。映画とかボードゲームとか、ときどきミュージアム。

【本】好きなものを語る喜び、それを眺める幸せ。『シュワルツェネッガー主義』

シュワルツェネッガー主義

2018年8月発売のタイミングぎりぎり最新までのアーノルド・シュワルツェネッガーについて、語り尽くしたすごい本!

てらさわホークさん著。

 

 

シュワちゃんが分かる本

重厚感のある装丁、手に持てば物理的にもずっしり。

ビジュアルからして暑苦しいですが、内容はいたってまとも。読みやすい丁寧な文体で、すらすらと読めちゃいます。

ボディビルダー時代の輝かしい経歴から、俳優としての黎明期、アクション俳優としての全盛期、コメディ俳優としての側面、そして政治家デビューと俳優活動を再開した現在までを網羅して紹介しています。

オーストリアからの移民、ボディビルのチャンピオン、映画俳優、ハリウッドスター、元政治家、それがシュワちゃん。

特にターニングポイントとなるような作品ごとに章立てし、今に伝わるエピソードを紐解きながら、シュワちゃんにとってどのようなことだったのかを考察しながら、時系列に読み進めていけるといった構成です。

この本の発売以降に公開されるような映画タイトルにも言及があるので、リアルタイムの今読むのがもっともホットなタイミングではあるのでしょうが、時間が経ってもこの本の面白みが色褪せるということはないでしょう。

 

見どころ①:キャリアを通じた考察

この本で印象に残ったのは、個別の作品に対してだけでなく、キャリアを通じての考察がなされているところ。

特に、シュワちゃんの最初のヒット作となった『コナン・ザ・グレート』(1982)と、プロデューサーの意向で大きく作風が変わった続編『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(1984)の興行失敗という、シリーズ作品における経験が、その後の『ターミネーター』(1984)と『ターミネーター2』(1991)というシリーズ作品における役どころに対するシュワちゃんの心情が、納得感を持って比較、描写されている部分。

そうだよねそうだよねと思いながら、ページを行きつ戻りつしちゃいながら読みました。

 

見どころ②:主演作のほとんど全てが載ってるボリューム

主演作のほとんどが目次で確認できるので「この本にはなんでも書いてある!」といった印象。

書ききれなかったタイトルについても、あとがきにいくつか書き添えられているものの、そこを気にする人はまずいないでしょう。

なんなら書かれていない映画にこそ興味わいちゃったりして。

 

私のおすすめシュワちゃん:『コマンドー』

あのですね、オススメと好きなものってやっぱ違うんですよね。だから両方書きますね。幸い両方この本で紹介されてることですし。

私がオススメするシュワちゃん映画は、『コマンドー』(1985)。

「筋肉はすべてに通ず」って感じで最高の映画。全人類に生涯一度ずつは観て欲しいと思う。

シリアスで年齢制限もありそうなアクションバイオレンスで、サスペンスものでもあると思うんだけど、80年代のイケイケなマネーパワーの頃にしか誕生し得なさそうな筋肉ギャグがすごい。暴力とユーモアの完成度が高すぎて頭がおかしくなります。

この本でもわざわざ章立てされてるほどの重要作品。その中で指摘されている、リーアム・ニーソンの『96時間』(2008)との類似はさすが。納得感でとても気分がいい。今すぐ『96時間』が観たい。

改めて構成や出来事を整理すると「なんでブルドーザー?」とった疑問がわくが、その疑問が湧いたのは何十回も観てようやくのことだった…というような、正直な記述にもとても説得力がある。

 

私の好きなシュワちゃん:『ターミネイター:新起動/ジェニシス』

そして、私が好きなシュワちゃん映画は『ターミネイター:新起動/ジェニシス』(2015)!

これがねー、興行的には失敗とされてしまっているらしいし。この本でも、ページまたいで項目だけでぱぱっと言及されてる程度の扱いなんだけどね。私はこれが好きなんだな~~~。

劇場で観たんだけど、その前に、2~3ヶ月かけて『ターミネーター』シリーズの過去作全部観ておいたわけ。

1作めが1984年、2作目が1991年、3作目が2003年、で4作目が2009年でしょ。それってさ、シュワちゃんの人生30年近くが重なって見える過程でもあるんですよ。

スターとしての階段を登り始めた1作め、全盛期の2作目、人気が陰てっていく中で人気シリーズにカムバックすることに葛藤がなかったはずもない3作目。4作目に至っては出演してないんですよ。政治家時代ですからね。

それがさ、『新起動』はテレビシリーズを除けば5作目に当たるんだけど、1作休んで再び同じ役で登場するんですよ。

しかもさ、あー、これ以上は言わない。あー。言えない。映画観て。(ネタバレとかじゃなく変な先入観を持たずに観て欲しい気持ち)

近作の『エクスペンダブルズ』シリーズはもちろん、俳優活動を本格再開後の『大脱出』とか『サボタージュ』とか、劇場最新作の『キリングガンサー』も含めてあらかた観てるんですけど、やっぱり『新起動』が一番好きですね。

  

今日はそんな、シュワちゃんがもっと好きになる本について書きました!

私はだいたいの傾向として、シリーズ物でも新作のほうが好きなタイプなので、これからの出演作で好きな作品が塗り替えられていくのを楽しみにしています。

 

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この記事をかいたのは、なかよし。