超おもしろい『アントマン』の、超おもしろい続編。
さっそく観てきた感想です!!
観てきた感想なので、前作を含めた映画の内容について言及しています。
予告編!
最近のマーベル映画は予告編用のシーンをわざわざ別撮りで撮影してたりするらしいので、公開が始まる前からの楽しみがありますよね!
とはいえ私は本編を観るまで予告編は観ない派なので、いま初めて観ました。
そしたらさ、確証はないんですけどこれ、劇場で流れてたやつと内容が違うな…?
このことが何を意味するのか…は、わかりません!
感想と解説!
実はけっこう込み入ってるアントマン
気軽に笑えるアクション映画な『アントマン』だけど、実はけっこういろんな筋が複雑に絡んでいましたよね。
例えば主人公アントマンことスコット個人の物語として振り返ってみましょう。
スコットは、刑務所から出てきたばかりのバツイチ子持ち、無職。親しくしてくれているのは、ちょっと頼りないチンピラ系の友人たちだけ。
ここをスタート地点にして、社会人として、父として、元夫として、つまり個人としてどういう人間としてこれからやっていけるのかというプライベートな話が、複数の軸で描かれていた。
前科がバレてバイトもすぐクビになってしまったり。幼い娘に多少の理解があっても、元妻は警察官と再婚していて、前科者の元夫の評価なんか底辺だった。
アントマンの誕生を描く以前の課題が山積み過ぎませんか?
そういう立場で仕方なく関わった盗みの仕事が、アントマンのスーツを作ったピム博士、そしてその娘ホープとの接点を作った。
アントマンの技術の悪用を防ぐミッションを経て、娘や元妻夫妻との関係を改善させ、ホープともよい仲に…!?というのが、前作までの流れ。
改めて振り返ると、友人たち、娘、元妻、ピム博士とホープ、そしてホープ。人間関係だけでも5つも軸があった。
これをちゃんと全部ひろって、かつやはり気軽に笑えるアクション映画を前作以上の水準でつなげて、広げてくれるなんて思わなかったよ、『アントマン&ワスプ』!!
前作と今作の間に
『アントマン&ワスプ』は、アントマンを冠した映画としては2作目なのですが、このアントマンが出演している映画としては3作目なんですよね。
前作と今作の間にアントマンは、『シビル・ウォー』という映画に登場しています。シビルウォーは、キャプテン・アメリカという別のヒーロー映画の3作目。複雑だね!
まあキャプテン・アメリカのことは別の物語だからひとまず置いておきましょう。
『アントマン&ワスプ』は、アントマンことスコットが、その『シビル・ウォー』での出来事に大きく影響された状態で始まる物語でした。
どれくらい影響があるかっていうと、前作で共に戦ってそれなりに心を通わせたはずのピム博士とホープの父娘と、絶縁状態にある!
さらに、シビルウォーでヒーローとしてむやみに活動してしまったせいで、FBIの監視のもと自宅に軟禁されている!
幸い、あんなに嫌われていた元妻およびその再婚相手との関係は修復し、娘ともかなり頻繁に会える状態にはなっているみたいで、それはすごく良かった。
元妻の夫がちょいちょい出てくる
本筋とは関係ない話になるんですけど。
元妻の再婚相手がいるんですけどね、今作でも頻繁に顔を出してくれるの、私はほんと嬉しいよ。もちろん前作と同じキャストで。
別に物語の中で特に何かするわけじゃないんですけどね。わざわざ出てくる、こういうのがほんと良いと思っちゃう。
だって出てこないとさ、本筋と関係ないところで心配になっちゃうもんな。
私はさ、なるべくみんな元気に楽しく、ずっと続けてほしいわけよ。
つまりテレンス・ハワードとドン・チードルは別の人だと思ってるんだって話!
あるいはファンタスティック4はアベンジャーズ本部で働いてると思ってる話だ!
興味がそそられちゃった人は観てね。
さて話を戻しましょうか。
チンピラ仲間が元気
娘や元妻とその再婚相手はもちろん、チンピラの仲間たちも元気にしてるんですよ。うれしいね。
どうやらまっとうな仕事をしていこうとセキュリティ関連の会社を立ち上げたらしい。
私これには驚愕しましたよね。
だって彼らの物語も動いてる!!
ただでさえ主人公の軸も立て込んでるのに…でもぜんぜん深刻じゃないから、いい意味で心に残らないのがすごい。お話の流れを妨げない。
チンピラ仲間の中でも、特に目立つのはルイスというキャラクターで、もはやシリーズに必須のコメディ要員としての地位を確立した。
このルイスのルイスらしさを発揮するためだけの、強引な早くち回想シーンとかあったの。最高だ。
もっと観たかったけど1回しかなかったけど強引だからしょうがない。
次回作での出番も楽しみにしたい。
前作と今作のオープニング
『アントマン&ワスプ』は、『アントマン』とほとんど同じことを描いているオープニングシーンから始まるんですよね。
でもねでもね、気づいちゃった。
描いてるものが違うんですよ。
前作のオープニングは、ピム博士がシールドをやめた話=アントマンのスーツを脱いだ話に見えたと思う。そして前作では、スコットがスーツを着る物語が描かれた。
一方今作のオープニングは、ピム博士が妻を失う話になっているんですよ。だから妻を取り戻す物語なんだよね。
これにはもうグッと来ました。始まった時に「あ、同じだ!」と思ってグッと来たし、終わってから「あ、違ったんだ!」と思ってグッと来た。
ぜんぶ無駄にしない映画
ピム博士が妻を取り戻す物語を通じて、スコットはホープとの関係を修復するんですよね。
良好だった娘との絆も、より一層深いものになる。
おまけにチンピラ仲間たちの会社も軌道に乗る。
そしてスコットは、FBIの監視を解かれる。
最初に描かれたもの、提示された課題にぜんぶ答えが出るんですよ。
『アントマン』の続編として、こんなにいいものないよね…これって100点満点中100点では??
なんだよこの映画、やっぱ超おもしろいじゃん!
フナーレがゴーストで! ハナ・ジョン=カーメンについて
ネタバレ前回で書いてきたのにここまで一切触れてないのは、私的にはここからが本題だからです。
そう!
ゴースト役を演じた、ハナ・ジョン=カーメンについて!
予告編のスクリーンショットだからちょっと見づらいかな。
で、見覚えがありますか?
あるよね?
ない人もあることにしていいよ!
彼女はそう、今年の私に最も映画館に通わせた作品として名高い『レディプレイヤー1』というスピルバーグに登場していたのです。
悪の女幹部、フナーレという役で!!
『レディプレイヤー1』については、心を揺さぶられすぎて記事に書けていません。
とりあえず当時の私が残したツイートをご覧ください。
レディプレイヤー1、後半1時間くらい?過ぎたあたりから涙が止まらなくなってずっと泣きながら観た。。。ありがとうスピルバーグ、ありがとう映画館、ありがとうありがとう #レディプレ pic.twitter.com/nLh1wHyDGO
— なかよし (@TkyND) April 21, 2018
まじで1時間くらいべえべえ泣いてたらしいですよ。
で、まあ悪の女幹部とはいっても、映画の中ではそこまで目覚ましい活躍をしたわけでもない気はしますが、とにかく、印象に残ったキャラクターだった。強かったし。
そしたら、そんな彼女が今回、「ゴースト」というマーベルヒーロー?ヴィラン?として登場したわけです。
私、『アントマン&ワスプ』も本編観るまで予告編とか観てなかったんで、なんかすごく知ってる人っぽいの出てきた!と思ってハフハフしてしまいました。
いやーこれからの活躍にはかなり期待できるでしょう、これは。ゴーストだもの。フナーレより強そうだったもの。まじやばば。
これでまたひとつ生きていく楽しみが増えた気がいたします。
ありがとうございます。
この記事の前に、ちょう頑張って書いた『アベンジャーズシリーズ視聴ガイド』という特集記事もあるので、読んでいただけたら嬉しいです▼
【映画】今がチャンス!?『アベンジャーズシリーズ視聴ガイド🔰』 - アントマン&ワスプから始めるMCU!! - #たのしいね
この記事を書いたのは、なかよし。