#たのしいね

ボードゲーム作家2人が、日頃の楽しかったことばかりを書いておくので、何かの参考にしていただければ幸いです。ボードゲームの話題は「#ボードゲームたのしいね」に書きます。

ほんのこいな!?「新しき藩主」NHK大河ドラマ『西郷どん』第四話

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これはなに?

大河「西郷どん」の感想。

画像は薩摩藩重臣、沢村一樹こと赤山靱負(あかやまゆきえ)。

 

<マイあらすじ>

調所広郷の死と、薩摩藩主斉興の側室、お由羅に対する暗殺計画の噂などを発端に、薩摩藩内での粛清ともいうべき仕置が始まった。斉彬派と思しき家臣たちに次々と、重い処罰が課せられていく。

吉之助が子どもの頃から師と仰いできた、赤山靱負は切腹、隣人正助の父親は流罪となった。薩摩藩の惨状を書簡にしたため、江戸に暮らす斉彬に報告し続けていた吉之助。血に染まった赤山の死に装束も送り届け、思いの丈をぶつけた。

そしてついに、斉興と斉彬の対決の時が訪れた。

新年の挨拶のために、江戸に訪れた斉興の元へ、斉彬が迫る。斉興の隠居と、幕府に近しい斉彬の次期藩主就任を条件に、密貿易の件を不問に処すという幕府の提案を口にする斉彬。しかし斉興は、島津家がお取り潰しになったとしても斉彬に継がせることを拒否した。

「わいはお前が好かん!」

あきらめた顔の斉彬が持ち出したのは、アメリカ製のリボルバー。

「天の声を、聞きましょう」

斉彬はゆっくりとした動作で、ひとつだけ込めた弾丸を見せ、シリンダーを回し、撃鉄を起こす。

銃口を自分の頭に向け、引き金を引く。

不発。

安堵のあと、銃を斉興に差し出す。

斉興は、震えた手で受け取り、銃口を自分の頭に向け、引き金を。

引けない。

親子の戦に決着が着いた。

嘉永4年、斉彬が藩主として薩摩に帰国した。吉之助たちは高まる期待によろこびの声を上げた。

 

どんなもの?

物語は嘉永4年まで進みましたが、今回は赤山先生の没年、嘉永3年の(1850年)のみんなの数え歳をチェックしてみたいと思います。

●西郷小吉:23歳

●大久保正助:21歳

●赤山靱負:28歳

●島津斉彬:42歳

●島津斉興:60歳

ずいぶん先輩かと思っていたのですが、赤山先生、28歳か~~~!

ドラマでは後進の育成といった立場が印象強いですが、ご本人もまさにこれからどんどん活躍というタイミング。その無念さは想像し難いです。斉彬の治世も観れなかったわけですもんね、くゎー。

そして斉彬41歳。有望な家臣たちの犠牲の上で、翌年ようやく藩主に就任。

調べてみると、父斉興は19、祖父斉宣は14で、それぞれ藩主となっていました。斉彬の42歳での藩主就任はとにかく遅かったといえるでしょう。斉興の時代も、薩摩藩の赤字財政の立て直しなどの業績は大きかったはずですけれども、人々が待ちわびた世代交代だったのだろうということがよくわかります。

 

たのしいね!

いつもだいたい、家族と晩御飯食べながら大河観てるんですよ。赤山先生の切腹シーンも非常に力が入っていたのですが、前回から告知されていたこともるし、去年の槍ドンだって観ているから、まあご飯食べたべ眺めてたんです。

でもでもでも。

渡辺謙と鹿賀丈史の鬼気迫るやりとり。そして予想だにしなかったロシアンルーレット。気がついたら全員全員無言で、箸を置いてましたよね。

ことしも第四話にして、すげえもん観たな!って感じ。ありがとうございます。

 

そして思ったの。大河ドラマって1年掛けてみることならではのことはもちろん大きいけれど、とにかく1年しっかり追いかけるの大変だけど、じゃないですか。

クールごとに明確に「西郷どんシーズン1 斉彬編第四話」みたいな感じで10話ずつ5シーズンに分ければ、視聴するハードルさがるんじゃないかな?って気もしました。最初から観てなくても楽しめそうなタイミングが分かると、いいよね。

それとも世間の人は、私みたいに最初から全部見たい派って別に多くないんでしょうか。多くないならいいんですけど。観る前からあきらめちゃうことないですかね。だいじょうぶですかね。

何がいいたいかっていうと、とにかく今年の大河「西郷どん」と同時放送中の「斉彬どん」がすごいので、もっと多くの人に観てほしいってことです、はい。

 

<ここがぐっと来た>

●お取り潰しに合ったとしても斉彬に後を継がせたくない理由が「わいはお前が好かーん」だったところ。

●斉彬が説得を諦めて鼻を噛む所。特に紙を投げ捨てるところが最高。

●斉興の「であえーであえー」の声に応じて集まるも、顛末を見届けるべく座して待つ家臣たち。あれらは江戸の薩摩屋敷の家来?斉彬派なのかな。

●ロシアンルーレットの決着に納得がいかないお由羅が引き金を引いたら、弾が出た所。(斉興は引き金を引いたら死んでいた)

●斉彬の藩主就任を聞いた瑛太の第一声が「ほんのこいな!?」だったところ。「本当ですか?」「まじかよ!」みたいな意味と思います。

●赤山先生の退場はさびしいですね。公式サイトの「週刊西郷どん」に、第四話のあとの沢村一樹のインタビューが載ってるからみんなも観よう。

週刊 西郷どん 1/28号|NHK大河ドラマ『西郷どん』

 

 

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大河たのしいね、なかよし