また上野に行ってきました。
どんなもの?
東京藝術大学のコレクション展。
藝大ならではの収蔵品、保管品の貴重な展示が観られます。
タイトルの「大」にかっこがついてるのは、ビッグな展示会だよって意味かと思ってましたけど、もしかしたら「大学」ってことを強調しているのかもなあと行ってから思った。
たのしいね!
130年も大学やっている意義!
行くまでは、教科書で観たような貴重な美術品、程度のコピーしか気にしていなかったんです。
でも行ってみたら、いちばん印象深かったのは、卒業生作品とか、1年時の共通課題とかでした。
ぜんぶ写真でお見せしたかったのだけれど、写真を撮れる展示じゃなかったので今回は一切ありません。行ってね☺
さて私、こういう展示けっこう好きで行くんですけど。
ぜんぜん教養はないので。
眺めててもだいたい、あー、とか、ほへー、とか、そう?とか。
せいぜい、おっ名前に見覚えはあるぞ~、くらいなんですけど。
その程度でもまあ賢くなった気がして楽しいから行くんですけど。
さすがに教科書レベルというか、子どもの頃に何かで見覚えのあるようなものを。実物で観られることにはなんだか感慨がありますね。
私、授業は真面目に受ける子だったんで。ウソです。
でも教科書とか勝手に読むのが好きでした。授業中暇だったんで。
授業中ってマンガとか本読んでると怒られるけど、教科書を読んでても怒られないんですよ。不思議ですね。
とにかくそういう教科書レベルの作品がちらほらと観られるレアレアな企画展ということです。さすが。
冒頭の写真で言うなら、右上の、鮭の絵とか。
見覚えあるでしょ?むっちゃあるよね?あるはずだな~。
あと真ん中あたりの、何らかの征夷大将軍みたいな。
誰だかわかんないけど?知ってるような?やっぱ初対面かも?
だって自画像のコーナーにあったやつだから~後述!
こういう立体物とか、実物だと裏側が観れるからぜひ観て。
落書きみたいな気さくな文章が添えられていたりしてすごくよい。
そんなこんなが前半の展示で。別フロアに移動したら、芸大出身者が在学中に手掛けたようなやつとか、教材みたいなやつが、後半の展示だったんですよ。
もちろん、わざわざ保管されてて、わざわざこういう機会に並べられるくらいだから、どれも選りすぐりだろうと思うんです。
みんなこんなの、在籍中に作ったんだ~ほへーと思って。
みんな上手だなって。
ほんとみんな上手だなって思いながら、見始めたんですけど。
ところどころにはっとするような。
なんか群を抜いてやばいやつが、ぽつりぽつり混じってるんですよね。
素人目にも、え、これなんか場違いなのあるよ?って思って。
卒業制作にこんなやばいの混ぜて比べさせたら、ちょっとまわりの学生さん(当時)気の毒じゃないのって。
で、そういうやばいやつのひとつに寄って行って。
作者名を確認したら「横山大観」とか。
ぶったまげ~!
名前からしてもっとなんか江戸時代の名人、みたいな人だと勝手にイメージしてたんですけど、芸大の学生だったような時間軸で生きた人だったんですね~すげ~~~!
しかも卒業制作とかでこんなレベルなんだすげ~~~~~~~!!!!!
そういうところにめっちゃ大興奮。
この気持分かります?まあ分からなくてもいいよ!
先に進むと、みんなが1年目に課題に出されるっていう「自画像」。
そんなにたくさんじゃなかったけど、バリエーションがあってすごくおもしろい。
いまや有名な「村上隆」さんとか、これ村上隆さんかな?っていう横顔を案外ちゃんとふつうに書いてる。そういういわゆる自画像っぽい自画像な絵ばっかりかと思えば、青い画面が続くVHSテープの映像だったりとか。写真切り貼りしてる人もいるし。ケータイのモックの山もあった。床に置かれてた。無造作。「会田誠」さんなんかは小説を4冊並べてた。しかもぜんぶ新潮文庫。なんでやねん。
自分だったら何を書くかなあとか、考えながら進んだ。
教材の石膏像とそれを元に仕上げたブロンズ像とか。
両方並んでると、同じ形の彫刻でも、材質が変わったときの印象の違いなどを間近で観察できておもしろかった。
ちなみにこれは高村光雲による原型らしい。やばば。
あとは修復の例、before/after と技法とか。レオナルドフジタとか。
前後期で作品入れ替えるらしいです。
後期も行けたら行きたいな~。
<公式サイト>
JR上野駅から徒歩10分弱。入場料800円。
会場はすごく冷えているので、なにかカーディガンとか持参したほうがいいですよ。
ここからはおまけ。
東京藝術大学ゲーム学科(仮)展。
別会場で行われていた、もし藝大にゲーム学科があったら?的なコンセプトの作品展。スクエアエニックスさんが開催協力とのこと。
メインは、相互インタラクティブっぽい映像や、VRのゲーム的な作品などいくつか。触れる。とはいえ開会間もなくだったせいか、「今日は調子が悪い」とのことで、あんまり意図したような動きを味わえる状態ではなかったみたい。なんかおもしろそうだったんだけど。
別フロアではFF15の展示と、その日は何らかのゲームに関わる公開講座をやっていた。
入場は無料。
<公式サイト>
自由な女神
上野公園にはぽつりぽつり、立体のアート作品が展示されている。
前ここを通った時にはなかったよね~という目立つオブジェ。
『自由な女神』というタイトルらしい。
宮城県石巻市に設置されていたが、東日本大震災で被災し破損、のちに解体された女神を譲り受けて管理、展示する。村上愛佳さんによるアートプロジェクトとのこと。
上野に行ったのは、なかよし
#東京藝大
#芸と藝は検索で区別されちゃうのか心配
#やばい人は若い頃からやばい
#新潮文庫は表紙がつるつるしてないから好き
#岡倉天心っていまでいうコミュ障?
#はじめはみんな学生だった。
#スクウェアエニックス
#VR
#学長もVR
#the statue of freedom

リアル(写実)のゆくえ〜高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの
- 作者: 土方明司,江尻潔,木本文平,山田真規子,土生和彦,安部沙耶香,品川ちひろ
- 出版社/メーカー: 生活の友社
- 発売日: 2017/04/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る