栗をいっぱいもらったのさ。
片手で握れないくらいの大きくてりっぱな、生栗。30個くらい。
生栗っていうくらいだからさ、そのままじゃ食べられない。
ぱっと調べてみたら簡単そうだったから、ゆでたりさ、ご飯炊いたりさ、とにかく自分で料理してみることにしたんだ。
そしてわかった、はっきり言ってなめていたんだよ。
軽んじていたといってもいい。すごく反省したよ。栗をなめたまま過ごしてきた、これまでの自分の人生を。
この気持を忘れないように、ここに記す―。
下準備、約30個
生栗を水いっぱいの鍋に沈めて、半日~1日ほど置きましょう。
ダメな栗や虫はそこで浮く。
らしい。
浮いたら取り除くらしいんだけど、ひとつも浮かなかったので意味あったのか不明。
とりあえず自らあげてみると、水を吸ってふくらんだせいか元々だったのか、2~3個の栗の殻にヒビが入っていました。
とはいえ浮かんだわけでもないし、見た目も特にわるくなさそうだったので、すべて料理することにしました。
茹で栗、約20個
再び鍋いっぱいに水を張り、大さじ1~2杯の塩を入れる。栗を沈め、強火で沸騰させる。
沸騰したら弱火にして60分くらい掛けて茹で続ける。
時間が過ぎたら、お湯が冷めてぬるくなるまでそのまま。
時間を掛けてゆっくりこういうことをすることで、栗の何とか成分がなんとかしてうんぬん。とにかく甘く美味しくなるらしいです。
栗ご飯、約10個+米
生栗を剥きましょう。
でもさー栗が大きいせいかさ、全部こうなのか知らんけどさ、殻がかってーの。カチカチ。カチカチ山。
剥き方調べたら、お尻を包丁で切り取り、とかいうんだけどもーぜんぜん無理。
しょうがないので真っ二つにすることにした。
繊維が縦だからかわからんけどさ、どうにか筋にそって刃が入ったんで、そこからえいえいってした。
半分にしちまったら、外の殻はどうにか指で剥けた。
そこからの渋皮もぜんぜん剥けなくてだめ。たいへん。まー生だからね。包丁で剥くみたい。
断面を下にしておくと平で安定するから、あとは包丁で皮を切り落とす感じで剥いていきます。
アクかでんぷん質かわからないけど、汁とか白く濁ってる。
でさー、3合炊きの炊飯ジャーだから、2合+栗ぐらいが限界量かな?と思って、栗でかいから10個くらいだな、と思ってそれだけ剥こうと思ったんだけど。
もーそれが超大変だったわけ。
びっくりした。
茹で栗の調理時間60分と思ってタイマーしてたらさ、タイマー鳴り終わるまでに剥けたの9個よ。
たったの9個。
すげー大変なんだな!生栗剥くのって!私知らなかったよ!!
まーそうそう見掛けるメニューじゃないけどさ、この先食べる時は、向いた人への感謝が付きない。。。
剥き終わった栗は水に浸けておくとアクが取れるって聞いた。確かに水が白く濁ってくんだな。
あとは炊飯器に2合の米と水の量も2合に合わせた量をセット。米の上に剥いた栗と、塩を小さじ1~2くらい。すこしもち米を混ぜてもいい感じになるみたい。私はただの米しかなかったのでただの米でやった。
私はこのとき塩を少なめにして、白だしをちょっと注いでみたんだけど。これは余計だったかも知れない。栗の香りがブレた気がした。
ので、塩のみをオススメしたい。すくなくとも次にやるとき、私はそうする。反省その1。
炊きあがって混ぜたところ。
これにて完成です!
食べればそう、感謝です。感謝の味がする。
これまでただ口に突っ込んできてしまっただけの、すべての栗ご飯への感謝が広がっていく。
調べてみた栗ご飯の作り方によれば、具の栗は、剥いたままの栗の形を維持するみたいだった。
大きいのでは~?と思いつつも、剥く時にすでに半分に切っちまったサイズのままをなるべく維持してみたんだけど、やっぱ具が大き過ぎて食べにくかった。
だから普通の栗なら半分、大きめの栗なら4分の1以下くらい、ご飯と一緒に口に含んでも差し支えなさそうなサイズに切り分けておくとよろしいんじゃないでしょうか。
混ぜたときもいい感じに栗を散らせて、茶碗によそうのもやりやすいのではないかと思いました。次があるならそうしたい。反省その2。
みんなも生栗を買って、この大変さを知っておくべきです。
圧倒的感謝を胸に抱くよ!
栗ご飯を炊いたのは、なかよし☺