これはなに?
魔王になりたがっている勇者のお話。
マンガの記事ですが、なかよしがお送りしています。
(マンガの記事はまことさんがよく書く。)
あのォ私、序盤の話しかしませんから、ちょっとでも興味もったら早く全巻読んでもらえます?感想メール交換しましょ?
どんなもの?
人間の勇者が魔王を倒し、魔界の勢力を大きく削ぐことに成功した!
人間たちは勝利に沸いた。
民の顔は笑顔で溢れている。
もう魔王に怯えることはない。
だって世界は人間のものなのだから!
…それから数カ月後の魔界。
次期魔王を選ぶための競技会が盛り上がりを見せていた。
並みいる強豪たち、なかでも注目の優勝候補は、人間の勇者!?
大会運営責任者となった魔族四天王のヴァミリオは、人間が魔王になってしまうのを阻止するべく、妨害を決意するのだが…。
たのしいね!
魔王になりたい勇者ヘルクは、戦闘レベル99。
LV99っていう表現でどれくらい通じますかね。もうとにかく、上限ってことなんですよ。これ以上上はない。最強ってこと。無敵。
魔族だってそこまで強かったりしない。魔族に比べれば短命な人間が、そこまで強くなることなんか普通はないそうなんですよ、このマンガの世界では。
だから通常通りの実力主義のトーナメント方式で大会を運営しちゃうと、ヘルクが優勝するに決まってる。新しい魔王を決める大会なので、優勝者は魔王になれる。先代魔王を倒した難き人類を、次の魔王に選ぶわけにはいかないですよね。
人間がこの大会に紛れ込んでいることを知ったヴァミリオ(通称アンちゃん)は、とにかくヘルクが脱落するように仕向けるのです。
戦闘以外の競技をやらせてみたりするんだけど、ことごとくヘルクがいい成績を残しちゃう。なんでや!ってなるのが序盤エピソードのお約束。ずこーってなるわけです。
そもそもさ、勇者といえど、ヘルクのビジュアルは半裸のマッチョ。
むさくるしいロン毛にケツアゴ。
絵がコミカルだし展開も描写もドタバタしているし。
どう考えてもギャグマンガなんですよ。
ところが、読み進めていくと、お話の展開が予想だにしない方向へ進展していくのです。え、え、これギャグマンガだよね??ってなる。
最初は私もアンちゃんと一緒に、ヘルクに対して不信感と言うか、なんの愛着も持っていなかったのに、どんどんどんどん、ヘルクの持つ魅力に気がついてしまう
いまや、ヘルクかっこいい…ってなってますもん私。
あとアンちゃんがかわいい。
序盤の調子でなめてかかってしまいがちと思いますが、そのまま読まずに置くのはもったいない傑作ですよ。
序盤の雰囲気がそのあとのお話に大事なわけですよ。フリです。溜めです。わび。さび。ね?読んで?
そしたらあなたも半裸のマッチョを応援したくなるはず!
一緒にピョェェエエエエ!ってなって!
近日連載開始という七尾ナナキさんの次回作も、とても楽しみにしております。
こんにちはッ!なかよし