これはなに?
大河ドラマ『直虎』の第46話「悪女について」を観ての感想です。
「真田丸」から日曜の夜を釘付けにされている私が、「直虎」のストーリーを反芻します。
このシリーズの記事はこれから観る方にも本編を楽しんでもらえるように、細かいところや核心的な仕掛けはなるべく伏せて書いてます。上手にできてる?
ちゃんとした情報は、NHKの公式サイトを観てね!
www.nhk.or.jp
前回に引き続き、天正7年です。不穏不穏不穏!
どんなもの?
まずはいつもの。
主な登場人物の年齢を確認してみましょう。
●天正7年(1579年)頃
・井伊直虎:44歳
・井伊万千代(虎松):19歳
・小野万福(亥之助):21歳
・徳川家康:37歳
・徳川信康:21歳
・織田信長:46歳
★石川数正:47歳
★今川氏真:42歳
・真田信繁:13歳
菜々緒瀬名様の年齢はわからず。
新たに調べたのは石川数正。
岡崎勢のなかでも存在感際立つ、信康、瀬名に使える徳川の家臣です。
せいぜい30代くらいなのかな?というビジュアルですが、家康より10歳も上でした。
個人的に今回、大活躍を見込んでいた太守様、今川氏真は天正7年には42歳。北条との交渉シーンとかもっとたくさん観たかったんですけど…!
たのしいね!
揺れる徳川家。
前回、織田の要求に応じる形で、よくできた嫡男、信康を捕らえた阿部サダヲ家康。
策があるのじゃ、時間を稼ぐのじゃ、とあれこれがんばります。
一方、焦りばかりが募る、徳川の正室であり信康の母、菜々緒瀬名様。
自分にできることはないかと悩んで思いついたのは、謀反の疑いを信康ではなく自分に向けさせる作戦。
武田と内通していたという証拠を残して岡崎城から姿を消します。
家康は、表向きには、追っ手を差し向けて斬り捨てよと命じます。
その一方で、ほとぼりが覚めるまで瀬名の身を隠させるよう、菅田将暉万千代に頼みます。
地の利もあったのでしょうが、他の家来に先駆けてきちんと瀬名様に追いつく万千代と万福。めっちゃ有能。
事情を察した柴咲コウ直虎も、協力を申し出ますが。
身代わりを決意した瀬名様の意志は固く。
太守様も成果をあげて戻ったものの、織田の圧力の前には実を結びませんでした。
正室と嫡男を失い、悲しみに包まれる徳川。
視聴者も、この一年で井伊家に訪れた様々な苦難を、まさか徳川目線でリフレインすることになるとは…くやしいですぐぬぬ。(※真田丸的には徳川は憎むべき仇)
顛末を聞き、どうしてこんなことばかり起こるのかと憂い、天を仰ぐ直虎。
できもしないことはやりもしないのか、などと焚き付ける南渓。
…え???
それを聞いた直虎は、万千代と通じて武家の世を変えるのじゃ、と思い立ちます。
…え?????
「まずは岡崎じゃ!」
つ、づ、く!
<46話の個人的なあじわい>
・瀬名、信康をめぐる一連の事件には諸説があるそうで。この大河で描かれた物語もまた有力な仮説なのだなーと思うと歴史にロマンを感じますね。解釈がいくつもあり、更新され続けていく。
・私もこのブログのついでに軽く調べてみただけなのですが、信長が「(この件は徳川の)好きにするがよい」と述べたという記録までセリフで拾った上で、通説と矛盾しない範囲でオリジナルの物語を描いているのはほんとうにすごいなと思います。
・とはいえ信康が自刃するのはもうワンクッション欲しいというか。まだちょっと急な展開に感じる。あと切腹じゃなくて自刃という表現なのも、なんか意味があるんだろうなと思うけどわからなかった。
・ラストの万千代、切り捨てられるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたね。
・来年の大河になんて贅沢はいいません。でもどうか時代劇枠とかで、1クールでもいいので、同じキャストで『おに城主 直政』みたいなこの続きの話を、やってはもらえませぬか…。
・太守様、歴史を変えて!
大河たのしいね!なかよし