みんなの大好きなバランスゲーム。
しかもでっかい船を組み立てて遊ぶやつだよ。
どんなのもの?
荒波に揉まれてゆらゆらぐらぐらな船に、積荷を載せるだけ載せろ!
自分の担当分をぜんぶ手放せたら勝ちだぞ。
積荷を載せる場所は、1回ずつしか指定できないから気をつけような。
たのしいね!
船の揺れ具合がとにかくピーキー。
ほんとにゆらゆらダイナミックに揺れるし、積荷もつるつる滑る。
私ね、前回のバランスゲームの記事のお尻に書き添えましたが、バランスゲームは得意だと思ってたんですよ。思っていた。ここ強調したいんだけど。過去形。
この『リフラフ』をやって、そんなのは幻想だったのかもしれないなと思った。
箱の中でバラバラになっている船を組み立てるだけで、最初の達成感と満足感があります。ゲームを始める前がこんな感じ。
自分が選んだ番号のところに、自分が選んだ形の積荷を載せていくだけ。
簡単だと思うじゃない?
でもさ、マストの高さもけっこうあるし、船の底のマストの下端には鉄球がぶらさがっているし。
分かる? 円運動なのよ。横軸にも縦軸にも。
すなわちトルク。応力。そして中心点からの距離、テコ。
ほんとぜんぜん読めなかったの、重心の移動が。
すなわち船の揺れ具合が(笑)
硬い地面に、そっと置いたり、そっと取ったりっていう短絡なことだったら人並みにちゃんとできる自信はあったんだけど!
見た目の重さとか質感じゃなく、物理法則的な予測が必要なことにはほんとても足も出なかった。
落ちた荷物は海に落ちる前に受け止められればノーペナルティという補助ルールがあるにはあるのだが、そんなことぜんぜん無理なのである。
最初はみんなと同じ数、同じ種類を配られる積荷。
ぽろぽろこぼすうちに、どんどんどんどん増えていくのである。
こぼした荷物は、こぼした者が責任を負うのである。
そうです私がぽろぽろこぼす方のプレイヤーです。
人間てさ、「そっと置く」っていう動作と、「すばやく拾う」っていう動作を、一瞬で切り替えるのには相当な訓練が必要なんだろうなって。
だいたい手を引っ込めて見つめちゃうのよね、崩れ行くさまを。
そっとしてなきゃいけない気持ちが続いてるから。
自分の引き起こしたぽろぽろに対峙する時、人間はなんて無力なんだって思ったよね。
ちなみにカードの数字は、自分が荷物を置きたい場所を示すのに使います。
私にはすげーむずかしいゲームだなと感じられたんですけど。
他の人はちゃんとこうやって、どんどん荷物を置いて減らしてゆけていたので。
実際はそれほどむずかしくないのかも知れませんね…!
箱がでっかいし、船を組み立てたらそれなりのサイズ感が合って、ゆらゆらの効果も予想以上、自分の積荷をじゃらじゃらもらえちゃう。
デラックスでわいわいするゲームです。
船酔いにも弱いぞ、なかよし☺