これはなに?
ライナー・クニツィアの『ボツワナ』。
たぶんサバンナとかがあるんだ、そして動物がたくさんいる。
どんなもの?
どうぶつの駒は全部で5種類。それぞれ5匹ずついる。
動物には価値があります。ただしその価値は最後に出されていたカードの数字で決まる。だからどの動物を持っておくかが大事。
もちろん価値ある動物をたくさん集めていた人の勝ち。
たのしいね!
ほーら、こんなに楽しげなパッケージ。そしてかわいい動物の駒もたくさんついてる。だからあなたはついつい騙されてしまうかも知れないね。
これは見た目からまったく想像できないような、非常にエッジの効いたゲーム。とがってる。すごく切れ味がある。
ルールがシンプルで、自分の見えている手札と、自分には見えない他の人の手札、その見通しの良さと悪さに勘づくと、手が震えてくるような作品。
毎手番に好きな手札を1枚選んで出して、好きな動物の駒を1体、手元に引き取る。ただしその1体1体の価値が決まるのはほとんど最終手番なんです。序盤~中盤のカードの展開にはほとんど意味がない。手元に集めた動物だけが勝負の鍵。
自分がためこんだ動物の価値を決められるのが自分ならいいけど、そんなにうまくはいけない。だって他の人にも権利があるかも知れないから!
幅広く集めれば大損はしにくいかもしれないけど、特化した人に勝つのは難しいよね。
そういったさじ加減がすごくすごい。
料理で言うと、塩コショウだけ掛けた肉の塊をドンと皿に載せた感じ。とってもワイルドです。
動物の価値が乱高下する無慈悲さに、うっかり気軽に挑んでしまったお子さまなどは泣きだしてしまうこともあるかもしれませんが、それもまた自然の掟って感じでいいんじゃないかなと思いました。教育効果ってやつです。
とても気に入ったので、ちかぢか自分でも買おうと思っています。
あけましておめでとうございます、なかよし☺