#たのしいね

ボードゲーム作家2人が、日頃の楽しかったことばかりを書いておくので、何かの参考にしていただければ幸いです。ボードゲームの話題は「#ボードゲームたのしいね」に書きます。

『ダイスエイジ/ Dice Age: The Hunt』 国産ボードゲームがヨーロッパで先行デビュー!

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ドイツのエッセンでは10月25日、日本では11月2日に発売されるボードゲームを、一足早く遊ばせてもらいました!

ちなみにこちら、さとーとしきさんがルールを考えて、長谷川登鯉(はせがわとり)さんが絵を描いて、ホビージャパンさんが世界で販売するという、日本発でワールドクラスな作品なのです。

 

これはなに?

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あなたは部族を率いる原始人。
仲間と力を合わせて、他の部族と獲物を奪い合います!

ちなみに部族の仲間たちは、サイコロです。

 

どんなもの?

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自分の手番が来たら、もっているサイコロを全部振ります。

出た目から好きなものを選んで、出目に対応する「獲物」のところに置きます。サイコロを必ずひとつは置くことが条件なので、ひとつだけしか置かなくてもいいし、複数の目を置いてもよい。同じ目が複数出ていたら、その目を使うときは全部を置かないといけないことには気をつける。1手番で全部つかいきってもOK。

サイコロを使い切った人から、サイコロを追加したり振り直したりするアイテムカードを選んで受け取ります。獲物とは別に得点になる「貝」を獲得できるカードもある。獲得した獲物の組み合わせなどで、さらに追加得点がもらえたりする。

それぞれの獲物には点数がついていて、対応するサイコロを最も数多く置いている人が獲得します。サイコロには大小の2種類あって、大きい方は1.5個として数えます。他のプレイヤーとくらべて同じ数だった場合は、あとから置いた人だけが獲得できます。おしくも数で負けて無駄になったサイコロを比べてゲットできる獲物もあります。

サイコロ部族を育てながら4ラウンドをプレイして、集めた得点が一番高い人が勝ち。

 

たのしいね!

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発売前のゲームだウヒョ~!!!
やる前からすっかり大こうふんでした。

まずはなんといってもパッケージがかわいい。色鮮やかでポップでたのしげです。

そしてダイスゲームなのでサイコロがたくさん振れます。
サイコロが最初から5個ずつもらえるのでいきなり期待が高まります。それらを一度にぜんぶ振れるのも、約束された幸福って感じです。
ラウンドを経るごとにサイコロが増えたり、大きく強くなったりするところも大変よいですね。

遊び自体のお味といたしましては、ダイスの目が思うようになったりならなかったりしてヤキモキするスリルと、他のプレイヤーの動きを観ながらハラハラするサスペンスが何回も味わえますし、見えている獲物からなんとなく想像していた点数や順位が、最後の得点計算によってダイナミックに変動するのが面白さかな~と思いました。

このブログに書いた他のゲームで言うと『ベガス』に近いところがあるでしょうか。どちらもサイコロをたくさん振って、出た目を任意に選んで置いた数で点数を奪い合うゲームです。

あちらのベガスでは使うダイスの数はずっと一定で、獲得したお金の合計がそのまま点数となって勝敗が決まりますが。
こちらのダイスエイジでは、サイコロを増やしたり振り直したりするカードがあったり、獲得した獲物のバリエーションで点数が大幅に伸びたりするところが大きく異なります。

だから最終的な得点を計算するときも、みんなカテゴリごとの得点を発表しながらワイワイする感じもありました。ダイスエイジには集計に便利な得点ボードもあるので、その上で駒を動かしながら抜きつ抜かれつで盛り上がれる。大量得点があるとお~ってなりますね。

そんでもって、カジノでお金を稼ぐのと、原始時代に食糧を得るとでは、やっていることのモチーフが違うので、遊びの印象もぜんぜん違いますよね。プレイヤーが励むのはのはギャンブルではなく、ハンティングですからね。気分が違うよね。

サイコロの出た目をやりくりするゲームを、かわいいイラストで味わえるたのしいゲームでした~!

 

▼めでたく国内販売も開始!

 

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ダイスの出目の運以上に、ダイスを使うセンスが我ながら控えめだなって思いながら遊んだ、なかよし(4人で遊んで4位)