これはなに?
大河ドラマ『直虎』の第40話「天正の草履番」を観ての感想です。
真田丸以外の日本史がぜんぜんわかっていない私が、直虎を観て思ったことを適当に書いていく4回目。
今回は歴史的な動きとしてはあまり進展がなさそうな回でしたね。
そのかわり、前回勃発した井伊虎松万千代VS松下家の衝突とその解消が描かれたり、小野亥之助万福が虎松の想いを語ったり、直虎と虎松の確執を氷解させるようなシーンが続きました。
どんなもの?
井伊万千代の名を授かると共に、草履番を命じられた虎松。
同じく万福と名を改めた亥之助と一緒にがんばります。
前回と同じになりますが、虎松が徳川の小姓に取り立てられた天正3年をベースに、主要な人物の年齢確認をいたしましょう。
●40話の時代設定:天正3年(1575年)頃
・井伊直虎:40歳
・井伊万千代(虎松):15歳
・小野万福(亥之助):17歳
・徳川家康:33歳
・真田信繁:9歳
今回は亥之助の年を新たに調べてみました。推定年齢です。
亥之助と虎松は従兄弟同士の関係で、幼馴染みでもあります。すぐキレちゃう虎松をなだめたりすかしたりする余裕は、そんな関係から生まれているのでしょうね~。
たのしいね!
ひのもといちの草履番に俺はなる!ということで、草履番業に励む万千代。
草履に札を付けて判別しようなどと下準備も進めてはいましたが、初めはなかなかうまく行きません。むくれる万千代。
通りかかった本多 "高嶋政伸" 忠勝は、「羽柴の秀吉様も草履番から成り上がったのだ、観ている者は観ているぞ」などと、万千代を励まします。みんなやさしい。
一方、虎松にお家を捨てられた形になってしまう松下さんちはてんやわんや。
虎松の母親、松下 "貫地谷しほり" しの殿も大変なおかんむり。井伊谷にやってきてどういうことかと問い詰めます。
問い詰められているはずの南渓和尚は、過去最高の生臭坊主っぷりを更新。
何を言われてもニヤニヤしてるし、ずっと猫なでてるし!
まあねえ、一度はあきらめかけた「井伊家」の名前がほんとに復活したのが、嬉しくてしょうがないんでしょうね~。すごいね~世俗にまみれた坊主だね~(笑)
でもまだ家名っていうか虎松の名字だけだし、しかも松下さんちおかんむりだよ?
よろこぶには早くないですかね??
井伊家が再興してしまっては自分の立場が脅かされるんじゃないかと気が気でない近藤殿は、プリプリしています。
しの殿と、松下さんちの次男坊、常慶さんに頼まれて、先代直虎柴咲コウ、虎松を説き伏せるべく三河の徳川領へと出向くことになりました。
玄関口で虎松と揉めていたら、阿部サダヲ家康にばったり遭遇。
ちょっと寄ってけと言われ、初めてゆっくり言葉を交わす事になりました。
意気投合気味になっちゃって、盛り上がるふたり。
いやー、そんないうほどさ、サダヲ家康、あれこれ考えてないと思うの。
なんか万千代を取り立てたのも、人を育てるいい話みたいにしようとしてるけどさ。認めませんよそんなの。
井伊をほんとは救いたかったとかさ、ウッソだ~ってなるじゃん。直親のときも武田のときもって。信じませんよそんなの。
万千代を井伊の名で取り立てるのは瀬名のためでもあるとかさ。どっちやねんって感じですよ。
で、も、さ~~~。
去年の「真田丸」での内野聖陽スーパー悪だぬきといい、今年「直虎」のサダヲ子だぬきといいさ~。ずっと観てるせいでやっぱ、家康のことも、どんどん好きになっちゃうよね。
豊臣方からしたらいまでも「あいつはカタキ」って思ってるんだけどさ。
いろんな人となりとかエピソードとかどんどん知ってることが増えちゃうとさ。事情とか魅力みたいなものも、分かるようになっちゃう。参ったね。
でも「カタキ」だと思ってるからね!
で、思いがけないお話の機会が盛り上がっちゃった結果、肝心の「万千代を松下に戻してくれ」というお願いをし忘れたことに気がついた直虎。
あちゃーと思って引き返そうとしたところ、亥之助万福から呼び止められます。
私の話も聞いてください!という申し出。
虎松がどれくらいまえからどれくらい本気で今回のことを仕組んでいたか、そしてこれからのことを決意しているか。そういった話を聞かされます。
直虎と常慶さんも思わずほっこり。
ところでこの小野万福を演じているのは井之脇海(いのわきかい)くん。今回ようやく名前を調べて読み方も覚えました。名前もイノだし、役もイノだったのね~。
ほっこりしちゃった直虎さん。虎松に草履番の仕事へのアドバイスなんかも言い残したりなんかしちゃったりして。顔はツンだけど行動がデレ。
そのあとは、松下家に報告に行きますが、もうとにかく、虎松の決意は堅くてどうしようもなさそうだ、くらいのことしか言えません。
そしたらなんと常慶さんも、家康が完全にそのつもりっぽくてこれ以上騒いでも迷惑になっちゃうよお兄ちゃん、と意を汲んでくれます。
それを聞いて、お兄ちゃんこと虎松の育てのパパこと、松下の源太郎さんは。
「息子のしたいようにさせてやるのが親の役目じゃ。」
最後の最後までおかんむりだった、しの殿を説き伏せる側に回ります。すげえやパパ!前回、気絶するほどがっかりしてたのに~!
最後には、こうなったら井伊家と松下家は一蓮托生でがんばろうぜとなります。すげ~!
直虎さんもこれにて一安心。
井伊谷に帰って、南渓和尚に家康との面会の思い出などを報告しつつ、これからが楽しみじゃのう、となります。
ところで三河と井伊谷は移動にどれくらいかかる距離だったんですかね~。
さて、直虎からの助言と、万福のサポート、そして自身の閃きと訓練によって、ひのもといちの草履番らしい高度な技能を習得した万千代。はやくも草履番からのステップアップなるのでしょうか?
あと信長から蹴鞠に誘われた呼び出された今川氏真が伏線を張り始めたような気配もあるぞ?
そしていよいよ武田さんちの勝頼がアップをはじめたようです!
次回もどうするどうなる、つ、づ、く!
<40話の個人的なハイライト>
①常慶さんから家康の様子を尋ねられるも、言葉は発さず2回にわたって首を傾げる、酒井忠次殿。
②ずいぶんひさしぶりの登場なのに後頭部しか画面に映らない信長様。
大河たのしいね!なかよし