#たのしいね

ボードゲーム作家2人が、日頃の楽しかったことばかりを書いておくので、何かの参考にしていただければ幸いです。ボードゲームの話題は「#ボードゲームたのしいね」に書きます。

【ボードゲーム】オランダ人に遊んでみて欲しい『パンデミック:ライジングタイド』

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これはなに?

大人気協力ゲーム「パンデミック」のスピンオフ!

今度の敵はウイルスじゃない! 洪水だ!

そしてフィールドはオランダ!

 

どんなもの?

プレイヤーは、自分のキャラクターの技能を活かして、毎手番のおわりに襲い来る洪水の驚異と戦いながら、国家事業としての4つの治水工事を行うことを目指します。

洪水と戦う手段は、直接その土地に出向いて排水を行ったり、風力ポンプを設置したり、堤防を築ったりすること。

技能を活かしきる役割分担や、予防的な行動の効かせ方、優先すべき処置などを判断しながら、力を合わせて一喜一憂するゲームです。

 

たのしいね!

パンデミックらしさはしっかりと残しながら、同じスピンオフであったイベリアよりも、はっきりと味の違う作品になっています。すごい~!

ゲーム中に引くカードに寄って、ゲームをするたび盤面の展開の印象が代わるのはパンデミックシリーズで受け継がれていた特徴のひとつでした。しかし今作では洪水の根源として2箇所の海が地理的に固定されているので、何度プレイしてもヤバくなる地域にある程度決まっています。

海の隣接地域が、毎手番必ず洪水に見舞われるイメージです。従来のパンデミックでいうと毎手番アウトブレイクする感じ!

そりゃきつい!と思うかも知れませんが、そのかわりに本作ではキャラクターの技能がどれもかなり強力です。大きな被害は出るが、大きく対処もできる。そういうバランスだなと思いました。

最初は恐ろしい驚異であった海からの浸水が、自分たちの行いによって制御されていく手応えは、本作ならではのものではないでしょうか。

私なんかはオランダの地理が全然分からなくて、洪水が発生するたびに「これどこ!」ってなるのもスピンオフシリーズあるあるとして面白がれるポイント。

クリア目標である4つの工事も、たぶん実際に行われた有名な工事だろうなと思うんですよ。ひとつ達成するごとに、ゲーム的な恩恵もすごくあるので、進めていくと気分がいいです。

ぜひオランダ人がプレイした感想が知りたい。

 

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パンデミックたのしいね、なかよし。