これはなに?
マット・デイモンが身長13cmくらいに小さくなる近未来SF風ヒューマンドラマ。
…みたいな宣伝でしたけど、コメディ要素の多い映画。
ポップコーンぼりぼりしながら笑いましょう!
どんなおはなし?
生き物の身体を細胞レベルで縮小する技術が確立されて数年後。
人類が地球に与える負荷を軽減するために開発、普及したその技術によって、副次的に、相対的に「資産が増える」というメリットが!
※よくわかんないけど、身体が小さいので食費も消耗品も少なくて済むし、お家の土地の広さも必要なくなるため。
冴えない作業療法士であるマット・デイモンが、不可逆的な医療行為である「ダウンサイジング」をめぐり、人生の選択を迫られます。
たのしいね!
『ダウンサイズ』の上映はこの週末に始まったばかり。
しかしながら私の行動範囲では1箇所しか公開館がなく、しかもスクリーンは中くらいの部屋が1つだけ。
それもそのはず。ヒュー・ジャックマンのスーパーミュージカル『グレイテストショーマン』がついこの前始まったばかりだと言うのに、マーベルの新作『ブラックパンサー』、ギレルモ・デル・トロ監督の新作『シェイプ・オブ・ウォーター』、クリント・イーストウッド監督の新作『15時17分、パリ行き』が同じタイミングで公開を開始。
タイミングがタイミングだからね、観れる映画館が限られてたり、小めなスクリーンなのは、しょうがないと思う。注目作ではないからというよりもタイミングのめぐり合わせ。
同時に公開された他の作品は、まだまだいろんなところで大きなスクリーンとかIMAXで観られそうということで、この週末は、まずはこのマット・デイモンの新作から抑えておくことにしてみました。
もーね、私、優先順位の付け方がばかになっちゃってるんですよ。だって、ぜんぶ観たいんで。もーなんか、わかんないの。とにかくマット・デイモンからにした。
で、さすがは公開初週、9割くらい客席埋まっていたんじゃないかなあ。週末のお客さんはずっとスマホいじってるんだなあ…と思って待ってたら、冒頭の予告編終わったらちゃんとカバンにしまってくれたから安心した。
本編は、なんだか地味めなマット・デイモンの生活描写から始まるせいか、序盤のギャグっぽいシーンで笑っちゃってたの映画館の中で私だけくらいの静けさだったんだけど、だんだん他のみんなも、この映画がぜんぜんシリアスじゃない感じが分かってきたようで、途中から笑い出してくれたから良かった。
やっぱさ、コメディ映画は、これはコメディですよってわかりやすく書いておいてくれたほうがいいんじゃないかなって思いました。「これ笑っていいいのかな…?」みたいに空気探り合っている時間が、もったいない気がします。
眉毛そられたり、腸内洗浄されたり、すね毛や下の毛剃られたら、ふつうは笑ったほうがいいでしょ!?
途中で出て来るフランス人?のドゥシャンこと、クリストフ・ヴァルツが、主演のマット・デイモンに負けず劣らずチャーミングな役どころで、とてもとてもよい。そして寺島進に似ている。
ベトナム人家政婦のノク・ランこと、ホン・チャウもがさつでせっかちで素敵。口を開けば片言で命令形。よくみんな、この人のおしゃべり笑わずに聞いてられるな~って思いながら我慢して眺めてた。
あと、「スターウォーズ・最後のジェダイ」でハイパースペースアタックにより敵の艦隊を貫いたホルド中将が、ダイヤを見せびらかしながらの成金プレイでのんきにお風呂入ってたところはすごくグッと来た。※ローラ・ダーンの話をしています
はっきりと何が描かれるってわけじゃないんですけど、気楽に眺めて、ちびちび笑いながら、ほんのりいい気分になれる映画でした。
むしろ描かれなかった部分が心に残ったなあ(大学をやめて実家に戻った話とか、作業療法士の免許が失効した話、それからベトナムでの姉妹の活動の話など)。
アクションで売れてる印象が強いけど、たまにはこういうほんのり系マットデイモンもいいよね。幸せへのキセキとかね。
あと本作は作業療法士が活躍するっていうところもいいよね。
チャンスがあっても小さくはなりたくないなあ、なかよし。