#たのしいね

ボードゲーム作家2人が、日頃の楽しかったことばかりを書いておくので、何かの参考にしていただければ幸いです。ボードゲームの話題は「#ボードゲームたのしいね」に書きます。

【ボドゲ】役職が増えたら、疫病も増えた 『パンデミック:完全治療(ザ・キュア)拡張/ Pandemic: The Cure - expansion "Experimental Meds"』

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パンデミック:ザキュアの拡張を遊ばせてもらいました。

ちなみにこの拡張版の日本語版はまだ出ていません!
やりたい人は英語版をどうにか手に入れてね。

 

これはなに?

「パンデミック」は伝染病の蔓延から世界を救う名作協力ゲーム。
「ザ・キュア」はそのダイスゲーム版。「完全治療」はその日本語版。

「ザ・キュア」の拡張版 Experimental Meds には、本編に追加して遊ぶ役職用のセットやイベントカード、そして新たなウィルスのダイスなどが含まれています。

無印(拡張でない)の「完全治療」については過去記事を観てね。

www.tanoshi-ne.com

 

どんなもの?

みんな大好き「パンデミック:ザ・キュア」。

そこに新たに8つの役職、11のイベントカード、そして選べる2つのチャレンジを追加できちゃうのが、本拡張セット「エクスペリメンタルメッズ」です。試験薬とかそういう意味でしょうか。

新たな役職には当然それぞれ新たなダイスのセットが付属しており大変豪華です。そして能力はこれまでよりも特化して大胆なものになっています。

 

たとえば。

ワクチン研究が一切できない代わりに、移動のために飛行機にじゃんじゃん乗れたり、他のプレイヤーを同行させられる「カリスマ活動家」。とか。

治療や研究、移動に特別な能力は持たない代わりに、自分のいる地域に新たなウィルスダイスが発生した場合それを完全に無効にできる「検疫官」。

などです。

 

プレイ開始時に選ぶ役職の影響がよりダイナミックにゲームの展開に絡んでくるってわけです。

だいこうふんだね。

イベントカードの話は細かくなるし全然覚えてないので割愛。

あと、2つのチャレンジとは、追加のルールです。
ウィルス感染を早めるなどの特性をもつ5つ目の病原体を追加する「突然変異チャレンジ」と、移動困難や封鎖など地域エリアごとの特性を生じさせる「ホットゾーンチャレンジ」。

これらはひとつずつ追加してもよいし、いっぺんに2つとも追加して遊んでも良い。

 

たのしいね!

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その日、「突然変異ウィルス」に襲われた世界はすでに一度救われていた。
思いのほかちょろかった。

でも理由は簡単だ。

久しぶりのプレイがもたらした油断によりエピデミックの手順を忘れてすっ飛ばしていたのである。ぜんぜん増えない病原菌。

そりゃちょろいよね。

そういうわけで即座に再戦することになった。
さらに「ホットゾーンチャレンジ」のルールを追加して。

つまり「突然変異チャレンジ」+「ホットゾーンチャレンジ」のダブルチャレンジだ。チャレンジというくらいだから、ついかすることで当然クリアの難易度は高くなる。はず。加えて次はルールのミスもない。容赦のない病原体が世界を襲う。

私たちは畏怖と決意で身体をこわばらせていた。
※協力ゲームなのでプレイヤー全員勝ち or DIE なゲームです。

 

本日ふたつめに任された役職は現地「エキスパート」。

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この能力を持つプレイヤーは、自分のいるエリアと隣接するエリアの病気を治療したり、隣接するエリアのプレイヤーを自分のエリアに移動させることができる。
それぞれ本来特定の行動ダイスの組み合わせで行うアクションを、消費なしで行えるのだから大変便利である。封鎖されたエリアにも外から手をだせちゃうしね。

まあこのゲーム、すべての役職がなんらかにおいて大変便利なのである。

ルールミスがあったとはいえ、二度目のプレイ。「検疫官」や「記録管理官」などと力を合わせ、順調にことを運んでいく。

封鎖エリアや、局地的なアウトブレイクは起きたものの、残り1つのワクチンを開発すればクリア、という所まで来た。

 

世界の命運を任されたのはまことさんだった。
役職は「現地工作員」だ。

「現地工作員」は、他のプレイヤーにウィルスサンプルを渡せない代わりに、自分が保持するウィルスサンプルにダイスを消費する必要がない。大変便利な能力を持つ。

ダイスの制限を気にしなくていいので、サンプルを何個でも確保できるのである。すごい。

 

それで、5個のサイコロを振って出目の合計で13以上を出せば良いという状況まで来た。

ころころーん、失敗!

どこかできいたよね。でもまあ、たまにはあることだよね。しょうがない。あるある。世界にはまだ時間がある。だいじょうぶ。

次の手番には、さらに2つ、合計7個のサイコロを集めた。
これで13を出せば良いんだよね。

ころころころーん、失敗!!

騒然とする他プレイヤー。
「工作員」ってそういう意味合い?

 

人類に残された時間は残り少なくなってきた。これはやばいぞ。

まことさんは役職の制限により、他のプレイヤーにサンプルを渡すことはできないので、とにかくみんなの力はここに注ぐしかない状況。
そんなこんなでがんばって、次の手番までには、合計9個のウィルスサンプルサイコロを集めることに成功した。

たのむぞ、まことさん、世界を救ってくれ~!

 

ころころころころーん ▼

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 ※ 十字の目は「0」です。

※※ 出目の合計は「9」です。

 

この次の手番、合計何個振ったか忘れましたが、とにかくギリギリで世界は救われました。

いやーサイコロって、ほんとうにいいものですね。

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あわや違う意味で工作員になりかけた。

 

みなさんも「パンデミック:ザキュア」を手に入れて、世界を救ったり救えなかったりしてみてはいかがですか?

 

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サイコロ大好き、なかよし。