たのしいね、

好きなものぜんぶ書く。

ガル・ガドットのかわいさバクハツ! 映画『ワンダーウーマン』 をもっと楽しむ教養 +感想

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ようやく日本にもやって来ました、ワンダーウーマンが。アメリカでの公開は6/2だったところ、日本では8/25。

いや~待たせるよね~、さっそく観ました!

 

これはなに?

全世界待望!
ワンダーなウーマンのスーパーアクションムービー!

本文はそんなに長くないですが、話題がいろいろあるので目次を用意しました。

 

とりあえず予告編を置いときますね

ネタバレ等の諸注意

このブログは基本的にはネタバレなしの方針だけど、公式による予告編や広報記事くらいのことはズケズケ言っちゃうからよろしくね。

今回は予め知ってるとぐっとくるような、前作の話もしちゃいます。
そういう意味ではネタバレグレーなのかもしれないから気にする人は(本作も前作も前前作も)観てから読んでね。

こまかいこと気にしない人は、気にしなくていいから進んでね。ありがとう🐜

 

どんなもの?

本作の位置づけ

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ところであなたは、『バットマン対スーパーマン(B vs S)』という映画はご覧になったでしょうか?

『ワンダーウーマン』は、ワンダーウーマンを主人公として描く最初の映画であると同時に、『B vs S』の続編という位置づけにもなる映画でもあります。これがちょっとやっかいなところなんです。

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もちろん何も知らないままこの映画だけ観ても、十分に楽しいはず!ですが!

この記事とブログへのスタンス

私は…あ、これはこのブログを書くときの基本的なスタンスの話でもあるんですけど。そのジャンルにあんまり詳しくないような人が、このブログのあれこれに触れることで、(私の好きなものを)より楽しんでくれるようにしてもらえたら嬉しい、と思っているので。

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この記事でも、『ワンダーウーマン』を観る前に知っておいたら、どうでもいいところで戸惑わずに済むんじゃないかな~、もっと楽しいんじゃないかな~、ということを幾つか、まとめておきまたいと思います。

もちろん、このブログを観て、興味がなかった作品に触れる気になってくれたら、もっと、すごく、嬉しい。

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『B vs S』は観ていないけれど、これからワンダーウーマンを観る(観た)ならば、チェックしておくとよさそうなことを書いておきますので、ぜひご参考になさってくださいね。『BvsS』を観た人には軽く復習ね。

 

たのしいね!

ガル・ガドット最高!

この想いさえ共有できれば十分だと思ってはいるのですが、欲張りさんなあなたのために。

「ワンダーウーマンのための基礎教養」と題して、この記事には大きく3つのポイントを書きました。

 ①前作からの流れ
 ②20世紀初頭の時代設定について
 ③アベンジャーズは出てきません

そのあとは感想とか次回作への期待とかを添えてあります。
興味がそそるところだけ読めばいいと思うよ!

 

①前作からの流れ

冒頭シーン「ウェイン財団」と「1918年の写真」について

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さっそく繰り返しになりますが、本作『ワンダーウーマン』は、『バットマンVSスーパーマン(B vs S)』の続編です。

本来ならば私も、前作なんか観なくても大丈夫!今作だけ観ても楽しめるよ!といって済ましたいのですが。

本作は物語の導入が、いや本作の存在自体が、かなり、前作の知識を前提にしているところがあるので、特にこれをわざわざ読んでいるような方には需要あるでしょうから、強調して整理しておきます。

さて映画の冒頭。ガル・ガドット演じるところの「ワンダーウーマン」こと「ダイアナ」の元に、「ウェイン財団」からこんな写真が届けられます。

f:id:tokyonakayoshi:20170904032823j:plain ― 前作 BvsS より

この写真は前作で、ベン・アフレック演じるところの「バットマン」こと「ブルース・ウェイン」が、独自に入手したトップシークレットなデジタル機密の中で一瞬だけ映る画像と同じものです。このとき画像にクレジットされていた文字は「ベルギー、1918年11月」。

バットマンとワンダーウーマンについて

「ウェイン財団」とは、バットマンの持つ組織です。バットマンの中の人=ブルース・ウェインはすごくすごくお金持ちなので、個人で財団を所有しているのです。

わざわざ映画のなかで解説はされませんが、ウェイン財団が届けてくれたということは「この写真はバットマンからワンダーウーマンへの贈り物だよ」ということになります。

ブルース・ウェインが、この写真に添えたメッセージがとってもおしゃれです。

「原版を手に入れた。いつか話を―」

たった、たったこれだけ!

ブルースは前作でダイアナについて調査していた最中に画像を見かけて、きっとそれは重要なものだろうと思って、勝手に探して勝手に手に入れたんです。もしかしたら追跡調査してたら手に入っただけかもしれないけど、とにかくたぶん簡単に手に入るようなものではなかったでしょう。機密情報の原本となった写真ですから。それなりに苦労や掛けたコストがあったはず。

なのにコメントとしては「これ手に入れたからあげるね。もし気が向いたら思い出を教えてね」ってなもんです。粋だね!

f:id:tokyonakayoshi:20170908172239j:plain ― 前作 BvsS より

ダイアナが、この写真を観たことで始まる回想が、『ワンダーウーマン』の本編で描かれる物語なのです。

直接バットマンが出てこなくとも、この映画が「B vs S」と完全につながっていることが明示される、重要な演出だといえるでしょう。そういう解説は本編にはないですが、前作を観てればこの部分はこういう話にまとまります。

ね、これって完全に続編でしょ??

 

②20世紀初頭という時代設定について

物語の舞台は1918年、第一次大戦末期のヨーロッパ

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回想シーンが始まると、しばらくはダイアナの故郷の優雅な景色のシーンが続きます。お話が進むと、ファンタジックなムードから舞台は一転、リアルな現実世界へと切り替わっていきます。

風景だけは現実世界に戻ってはきたものの、時間軸は21世紀の現代ではなく、20世紀初頭へとタイムスリップしっぱなしになっています。現代から100年も前です。故郷の風景と描写との比較があるので、ずいぶんリアルなようでいて、だいぶ現代とは勝手が違う時代。このあたりが、ちょっとややこしく感じそう。

そこでこの記事では、視聴中の混乱を避けるため、20世紀初頭の世界をすんなり受け入れるための、心の準備をしておくことをおすすめすることにします。

さあみなさん、ちょっとだけ歴史のお話をしますよ。

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王様や貴族が統治した最後の時代

まずちょっとだけ頭においておいて欲しいのは、20世紀初頭の世界は近代化が進んでいるとはいえ、まだまだ世界は王様や貴族の時代だったってことです。

第一次世界大戦って、一応聴いたことありますよね?
何をきっかけに始まったかって、この単語を聴けばなんとなーく思い出せる方も、いらっしゃるかも知れませんね。「サラエボ事件」です。

「サラエボ事件」は、オーストリア帝国の王子が、ボスニア・ヘルツェゴビナ国のサラエボ地方で、セルビア国の若者から襲撃され、殺された、という事件でした。

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この事件をきっかけにオーストリアとセルビアとの対立が深まり、セルビアの後ろ盾をしていたロシアが動くと、ロシアと緊張状態にあったドイツが軍事行動を開始、それによりドイツと揉めていたイギリスが…という感じで、芋づる式に戦火が広がっていったのであります。それが後に第一次世界大戦といわれる戦争。

※ その後の戦火の拡大具合については、wikipediaにある1918年5月時点での勢力地図などご覧いただけますと大変興味深いものもあるかと存じます → 第一次世界大戦 - Wikipedia

そんな世界規模の戦争の発端が、言ってしまえば、たったひとり、たった一国の、王子の暗殺ですよ。たかだか王子が1人殺されただけで、世界中で900万人の兵士が戦死する7年間が始まったのです。20世紀の始まりがまだまだ王様や貴族の時代だったってこと、ご納得頂けるかと存じます。

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世界はまだまだ貴族が統治を行っていた。

このことに伴って、映画の理解に役立つ歴史的背景のポイントをさらにふたつ、強調しておきましょう。

 

普通選挙権なんてありません(特に女性)

ヨーロッパに出向いたワンダーウーマンは、貴族たちからとても邪険に扱われます。会議の場からすぐに出て行け!などと。

これは、登場人物たちが特にいじわるしているというわけではなくて、明確に、そういう時代だからなんだと思われます。

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このあたり読み違えるとちょっと混乱してしまうでしょうから、ちょっと気に留めておいてください。

なにせまだまだ王様と貴族の時代ですからね。一般人選挙権はおろか政治の話なんてありえなかった頃のお話なんです。それが1918年のヨーロッパ。

世界初の普通選挙によって政治家が選ばれるのは、翌1919年のドイツにて。イギリスで女性に参政権が認められるのは、映画の設定から10年後の1928年のことです。

だからロンドンでの一連のシーンは、あくまでワンダーウーマンが故郷の外に出て文化の違いを目の当たりにしているだけで、とりわけいじめられているようなシーンでは、ないのです。

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ところで、ワンダーウーマンを故郷から連れ出すきっかけを作ったスティーブは、アメリカ人ですね。

アメリカには貴族なんか最初からいなかったので、ヨーロッパの人たちよりも考え方が柔軟なのだと思われます。言うなれば考え方が、いまふう。

なかば偶然であるとはいえ、外の世界のマナーがまったく分からないワンダーウーマンを、スティーブが率先してエスコートしていくことになるのも、時代とお国柄を考えてみれば、なかなか素直に頷ける流れですね。

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敵はナチスじゃありません

ワンダーウーマンがスティーブとともに戦いを挑むことになる相手は、ドイツ軍。
ほかにも敵方としては、オーストリア、オスマントルコ、ブルガリアと、各国の植民地が控えていますが、メインは、ドイツです。

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ただしドイツ軍といっても、後のドイツ共和国ではなく、まだ帝国、つまり王様の国です。ドイツ帝国。王様はヴィルヘルム2世。ですので講和や作戦を語り合うのは、国民が選出した一般人である政治家ではなく、王家、貴族たちの役割です。

史実では、第一次大戦を受けて、ドイツは帝政から共和政へと移行します。
政党であるナチスが登場するのはもう少しあとになってからのことです。
よってこの時点では、ラスボスとしてお馴染みのヒトラーなんかも出てきません。

描かれているのがナチスドイツであるかどうかは、この映画にとってまったく重要なことではありませんが、思い込みってのはあるものですからね。

ストーリーのスムーズな理解を阻害してしまう前に、いちおう確認しておきましょう。

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③アベンジャーズは出てきません

だって住んでる世界が違うから

個人的には今回の記事でいちばん覚えていって欲しいのは、この項目!

アメコミ映画といえば今や、「アイアンマン」を擁するアベンジャーズの『MARVELコミックス』が筆頭にあがると思いますが。

本作『ワンダーウーマン』には、「アベンジャーズ」は1人も出てきません。
出演どころか誰の名前もかすりもしません。

それはなぜか?

「MARVELコミックス」と対をなすアメコミの大手出版社、それがワンダーウーマンを扱っている『DCコミックス』なのです。

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アメコミ映画の2大世界、MARVELユニバースとDCユニバース

出版社が違うといわれてもピンとこない方はなんとなく、MARVELが「ジャンプ」なら、DCは「マガジン」とでもお考えくださいませ。ジャンプとマガジンが分からない場合は、んー、「テレ朝とテレ東」とかでもいいです。「ドラゴンボールとワンピース」でもいいです。

要するに、同じアメコミでも、MARVELとDCでは、暮らす世界観(ユニバース)を全く異にしている、ということが言いたい。
まったく出会いませんし、軽くすれ違ったりもしません。

よって当然ながら、あるいは残念ながら、本作「ワンダーウーマン」を含む「バットマン」や「スーパーマン」の映画には、「アベンジャーズ」の「アイアンマン」や「スパイダーマン」は出てきません。

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とにかく「アベンジャーズ」は(将来的な可能性がゼロとは言いませんが、すくなくとも今現在のシリーズでは)絶対、出てきません。よろしくどうぞ!

 

まとめ、感想、そして今後の話 

続編、続編、また続編

ちなみに前作『バットマンVSスーパーマン』は『マン・オブ・スティール』の続編でした。
そして『ワンダーウーマン』は、『バットマンVSスーパーマン』の続編。
では『ワンダーウーマン』の続編は…もちろんあります!

2017年11月公開予定の『ジャスティスリーグ』がそうです。

むっちゃもうすぐだね! ハッピーーー!

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私たちの世界はこんなにも豊かだ

前項の終わりで私は、MARVELとDCの違いを強調しました。

アベンジャーズは出てきません。
でもそれはまったく残念なことではない。
とても豊かなことだと思うのです。

いまハリウッドが、本気になって、アメリカのトップエンターテインメントを牽引してきた2つの世界を、映画にしている。それも、わざわざ、別々に。

もちろん好き嫌いはあるでしょう。
何本か観ている方なら、贔屓のキャラクターもいるでしょう。

文化事業でもあるとはいえ、やっているのはビジネスですから。
興行的な成功や失敗、批評による勝ち負けや賛否もあるでしょう。

本当にすごいというのは、2つのアメコミ映画シリーズが、同じような感じになっていないということです。

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かたやMARVEL、基本的には映画ごとに完結する個別のエピソード。それらを積み重ねて総合的な世界観を描いていくスタイル。

かたやDC、直接的に続編に続編を重ねている。一応エピソードごとのまとまりはあるが、全体として個別には成立しにくい大きな流れを描いているスタイル。

ヒーローたちが力を合わせるシリーズもの、という構造を同じにしていながら、登場キャラクターが違うということだけでなく、そもそもまったく違ったアプローチで表現されていることが見て取れます。

素人考えかも知れませんが、アメコミファンへのマーケティングに従えば、DCでもマーベルでも、最大母数を狙った同じアプローチに集約してもいいはずです。なのに明らかに、違うことをしている。

こいつは本当にすげえことだと思います。豊か。多様性。こういうところにアメリカのエンターテインメントに対する姿勢の無限のパワーを感じる。すごい。やばい。

私はこれらの作品がリアルタイムで産み出される時代を過ごせていることを、とても嬉しく思っています。

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やばみ、無限のパワー

さて次回作『ジャスティスリーグ』は、おそらく『BvsS』の続編でもあり、『ワンダーウーマン』の続編でもあるという構造になっていると思います。

『ジャスティスリーグ』はメガホンを取っていたDCユニバースの映画シリーズの総合監督、私も大好きなザック・スナイダーが急遽休業を発表し交番してしまいました。

その結果をうけ後を引き継いだのが、『アベンジャーズ』の監督、これまた私も大好きなジョス・ウェドンです。

まじか。

キャラクターが超えられないユニバースの壁を、監督が超えてきた!!!!!!!
まじやっばい、すごい、やばい、アメリカ、エンターテインメント無限のパワー、やばい。。。

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今年の11月にはセントラルインテリジェンスソーの新作もあるし、あれもこれもそれも、オールめちゃくそ楽しみにしています。

 

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今年観た映画の数を覚えているか? なかよし☺

 

<番外編:DCの映画シリーズをこれからおさらいしたい方へ>

記事が長いので分割しました、こちらへどうぞ!

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